ここでは、WW2のドイツ軍が鹵獲使用した ソ連製短機関銃PPSh 41/MP-717(r)を展示しています。
  
はじめに
 
前ページに引き続き、ドイツ軍が鹵獲使用した、ソ連製短機関銃PPSh 41/MP-717(r)のディティールを紹介する。本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコレクションを貸して下さったtoto7氏に、この場であら ためて感謝の意を表します。
   
PPSh 41/MP-717(r)
  
 

 
ディティール
 
PPSh 41の機関部。銃床は木製であるが、これは厳寒期の東部戦線では合理的な設計であったと思われる。機関部の上にはリアサイトが付けられている。
 

 
 
ディティール
 
トリガー廻り。トリガーガードは鋼鈑を曲げただけの単純な作りで、手袋をしたままでも射撃出来る様に、大きめに作られている。トリガー の前にあるレバーは、単射と連射の切り替えレバーである。コッキングレバーはコッキングした状態でも安全装置が掛けられる様に、コッキング位置にも切り欠 きが設けられている。
 
 

 
ディティール
 
斜め上方より見た機関部。リアサイトガードも厚い鋼鈑製で丈夫そうである。
 
 
ディティール
 
この銃の場合は、リアサイトの取り付けはかなりいい加減で、レシーバーと見比べると斜め に付けられている。拳銃弾をばらまくサブマシンガンでは、この程度で充分といったところなのだろうか?。
 
 

 
ディティール
 
リアサイトのクローズアップ。リアサイトは100m用と200m用を選択出来る様に作られている。
 
ディティール
 
100m用を選択した状態。これを手前に倒すと200m用に出来る。
 
ディティール
 
200m用を選択した状態。これらのパーツも仕上げは粗く、大雑把な感じがするが、構え てみると照準は意外としやすい。
 
ディティール
 
後方より見たコッキングレバー。これはセーフティーを解除した状態である。上半分がスライド式になっていて、レシーバーの切り欠きに押 し込む事で安全装置が掛かる仕組である。
 

 
ディティール
 
下方より見たトリガー廻り。前述の様に丸みも付けられていないが、頑丈で充分役割を果しているトリガーガードが印象的である。手を切る 事が無い程度に面が取ってある。
 

 
 
ディティール
 
真下から見たトリガーガード。
 
 

 
ディティール
 
トリガーガードに打刻されたシリアルナンバー。キリル文字が使用されているのが印象的である。
 

 
ディティール
 
レシーバーキャップとレシーバー取り付け部のクローズアップ。レシーバーの取り付け部にもシリアルナンバーが打刻されている。
ディティール
 
シリアルナンバーの刻印のクローズアップ。
 

 
ディティール
 
銃床の左側面。こちら側にはキャリングストラップを取り付ける為の金具が付けられている。
ディティール
 
キャリングストラップ取り付け金具のクローズアップ。鋼鈑打ち抜きで作られているが、ストラップが切れやすくないのだろうか?。
 
ディティール
 
鋼鈑プレス製の銃床プレート。中央部にはクリーニングキット?工具?を収納出来る様に蓋が設けられている。
 
ディティール
 
収納部の蓋を開けた状態。
  
 
 
 
レシーバーをオープンの状態にしたPPSh 41
 
PPSh 41は構造も簡単で、整備もあまり必要では無かったと言われているが、ボルトを外したりする際には、画像の様にレシーバーをオープンさせる。
 
ディティール
 
レシーバーをオープンする際には、レシーバー後端のレシーバーキャップを前に押すだけで、レシーバーのキャッチを外す事が出来る。
 
ディティール
 
この画像で、PPSh 41が極めて単純な構造である事が理解出来るだろう。元々複雑なロッキングシステム等は不要なサブマシンガンではあるが、これなら壊れない、整備も不要と いうのがうなずける。これらの要素は軍用小火器にとっては極めて重要な要素で、この銃が優秀な小火器であった事の証拠でもある。
ディティール
 
リコイルスプリングは、センターにガイドとなる鉄棒が入れられており、破損や変形を防いでいる。それにしても精密感の無いボルトが印象 的である。
  
続  き を 見 る
  
   
ホームに戻る
資料 館トップへ 
資料館 別館トップへ

本サイトに掲載されている文章及び画像の 無断転載はお断りします。Copyright  2003  STEINER

11.Apr.2003 公開

 
  inserted by FC2 system