ここでは、WW2のドイツ軍が鹵獲使用した ソ連製短機関銃PPSh 41/MP-717(r)を展示しています。
  
はじめに
 
このページでは、ドイツ軍が鹵獲使用した、ソ連製短機関銃PPSh 41/MP-717(r)を紹介する。ドイツ軍は、戦争中占領国や対戦国の様々な小火器を鹵獲使用したが、その多くは二線級部隊や治安部隊で使用された。 その様な状況の中で、このPPSh 41は第一線級部隊でも多く使用されていたと言われている。なお、管理人はソ連製小火器に関する知識が無い為、キャプションに誤りがあるかもしれません が、その様な場合にはメールにて御教示頂けると幸いです。本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコレクションを貸して下さったtoto7氏に、この場で あらためて感謝の意を表します。
   
PPSh 41/MP-717(r)
  
 



 
 toto7氏コレクション
 
PPSh 41/MP-717(r)
 
PPSh 41はソビエト赤軍が制式採用したサブマシンガンで、設計はゲオルギュ・シュパーギン、プレス部品を多用し、堅牢且つ生産性の高い近代的小火器である。独 ソ戦初期にこれを大量に鹵獲したドイツ軍でも、多くが使用された事は知られている。当時のドイツ軍の短機関銃MP-40に比べ、大容量のマガジンが付けら れる事と、9mmパラベラムより威力は若干劣るものの、マウザーの自動拳銃に使用されていた7,63mm拳銃弾が使用出来た事、近接戦闘時の圧倒的火力が 大きな理由と思われる。
 
データ
 
 口径  :7,63mm(9mmに改造したタイプもあった)
 全長  :847mm
 銃身長 :269mm
 重量  :3,5kg
 装弾数 :箱型マガジンで35発、ドラムマガジンで71発
 発射速度 :900発/分
 
ドイツ製小火器を見なれた目で見ると、仕上げは粗いものの、単純な構造と堅牢な作りは見事で、設計思想に大きな違いがある事を痛感す る。技術的には決して見劣りする物では無く、むしろ戦場では極めて安定した武器であったと思われる。戦後軍用サブマシンガンは突撃銃にその座を譲るが、ソ 連はMP-44を参考にAK−47を生産する際、プレス技術が劣っていた為、機械工作部品を多用したとの説が流布されているが、この銃を見る限り、プレス 技術に問題があったのでは無く、むしろMP-44はソ連の基準では繊細過ぎ、及第点が取れなかったのではないか?と思われる。コレクションするならドイツ 製、戦場に持って行くならロシア製といったところであろうか。
 
画像下はドラムマガジンを外した状態のPPSh 41
 
 

 
ディティール
 
3mm厚の鋼鈑をプレス成形して作られたバレルジャケット。
 

 
 
ディティール
 
バレルジャケットの上にはフロントサイトが付けられ、更に先端部は銃身の銃口部固定と、制退器も兼ねている。
 
 

 
 
ディティール
 
この画像で、PPSh41のバレルジャケットがいかに厚い鋼鈑で作られているかわかるだろう。前述の様に厚みが3mmもある鋼鈑をプレ ス加工して作られており、ジープに轢かれた程度では変形しないのでは?と思われる。因みにドイツ軍のMP-40のフレームの鋼鈑の厚みは1mm、MG42 のバレルジャケットでさえ2mmである。
 
 
 
ディティール
 
バレルジャケットの左側にはスリング取り付け用の丸棒製金具が付けられているが、これも シンプル且つ堅牢な作りである。
 
 
ディティール
 
フロントサイトは左右調節機能付きである。照星自体が左右調節時の固定ビスを兼ねるという、極めて合理的な設計になっている。
 

 
 
ディティール
 
バレルジャケットの下面にあるつき合わせは、画像の様に隙間(クリアランス?)があいて おり、銃口部とメインフレーム部のみスペーサーを入れ、溶接で接合してある。MG42等では接合位置がわからない様に仕上げてあるが、生産性を考えれば当 然こちらの方が優れている。画像の銃身は、無可動加工が施されているので、下面は大きく溝が切られ、中に鉄心を入れ溶接されている。
 
 

 
ディティール
 
バレルジャケット銃口部下面のクローズアップ。溶接後の仕上げはグラインダーで磨いてあるが、ドイツ製小火器には見られない粗さが目立 つ。
 
 

 
 
 
ディティール
 
マガジン装着部付近。PPSh41には35発入り箱型マガジンと、71発入りドラムマガジンが用意されており、独ソ戦当初にはドラムマ ガジンが使用されていた。
 
 

 
ディティール
 
マガジン装着部の上には排莢口が設けられている。
 

 
 
ディティール
 
マガジン装着部を下から見る。ボルトが半分に切断加工されているので、画像では撃針が見えている。
 
 

 
ディティール
 
排莢口のクローズアップ。ボルトの先端部(右側)が焼けているのは、ボルトの下半分を切断加工した為と思われる。ボルト上面のセンター には、空薬莢を排出するイジェクションが付けられている。イジェクションの付け根に刻印が見えるが、これは無可動加工の際に打刻された物で、当時の刻印で は無い。
 

 
ディティール
 
PPSh 41のレシーバーは、バレルジャケットと一体成形で作られている。これは丁度バレルジャケットと、排莢口の間、薬室のあたりである。
ディティール
 
刻印のクローズアップ。盾の中に星を配した刻印が国章、その下の1944は製造年を表している。
ディティール
 
安全装置付きのコッキングレバー。安全装置はレバーの上部をスライドさせ、レシーバーの切り欠き部に入れるというシンプルなものであ る。レバー自体は他のパーツに比べると小さく感じるが、突起を少なくして携行性を優先させたものと思われる。また、レシーバー上にはシリアルナンバーが打 刻されている。
ディティール
 
マガジン装着部のクローズアップ。ドイツ製小火器では、マガジンの給弾口に角度を付けているケースが多いが、このPPSh 41ではマガジン自体を斜めに付ける事で、マガジンの給弾口の構造を単純化している。
ディティール
 
マガジンキャッチレバー。画像の様にレバーを下げ、前方に押すとマガジンを外す事が出来る。
  
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11.Apr.2003 公開

 
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