ここでは、WW2のドイツ軍が使用した対戦 車兵器、パンツァーシュレッケを展示しています。
  
はじめに

ラケッテンパンツァービェクセはパンツァーシュレッケ(戦車殺し)の俗称で有名な 対戦車用ロケット弾発射装置で、米軍のバズーカ砲に相当する歩兵用対戦車兵器である。
通常は歩兵連隊の第14(対戦車)中隊で運用され、射手と弾薬手の2名で操作されてい た。
本コンテンツを制作するにあたり、フィンランドのパローラ博物館の画像を提供して下さっ たKI-100さんと、貴重なアイテムを取材させて下さったシカゴレジメンタルスに感謝の意を表します。

   
パローラ博物館の展示から
   
対戦車兵器の展示
 
これはKI-100さんがパローラ博物館で撮影した写真であるが、パンツァーファウスト 30とクライン、パンツァーシュレッケ(ラッケッテンパンツァービェクセ54)と、その砲弾が写っている。
ラケッテンパンツァービェクセ54
 
パンツァーシュレッケ(戦車殺し)やオーフェンロール(煙突)と渾名されたこの兵器は、 口径88mmの成形炸薬弾を150mの距離から撃ち出す事が出来、命中すれば当時の戦車の装甲をほぼ貫通する能力を有していた。
ラケッテンパンツァービェクセ54
 
ラケッテンパンツァービェクセは1943年に採用されたが、当初のラケッテンパンツァー ビェクセには防盾が無く43型と区別されている。
 
54型は1944年から生産され、更に全長を短くした54/1型が作られた。
ラケッテンパンツァービェクセ54
 
口径:88mm
全長:1640mm
重量:10,7kg
最大射程:150m
砲弾重量:3,3kg
 
ラケッテンパンツァービェクセには外気温に応じて2種類の弾が用意されていて、夏季用は 5〜50℃、冬期用が−40〜15℃の条件下で使用された。
砲弾の断面展示
 
一番上の画像にも写っているカットした砲弾画像。
 
成形炸薬弾頭や、着発信管の様子等が良くわかる貴重なショットである。
  
防 盾
  

ラケッテンパンツァービェクセ54の防盾

これは2001年8月に行なわれたブラックホールの会場で、無可動実銃専門店で有 名な、シカゴレジメンタルスのブースにあった物を取材させて頂いた。
 
写真上:こちら側が表側で、左が上になる。
 
写真下:これは裏側で右が上になる。
 
ラケッテンパンツァービェクセの防盾は、敵からの攻撃を防ぐより、発射時のロケット弾の 炎から射手を守るのが主たる目的であったと言われている。
採用当初のラケッテンパンツァービェクセには、この防盾が無かった為に、前線で応急に作 られた防盾を付けた物や、顔面を守る為にガスマスク等を着用している射手の写真も残っている。
 
こうして見ると、防盾自体は薄い鋼鈑をプレスして作られていて、ドイツが得意の補強リブ で強度を出している。
 
また、防盾は本体から簡単に脱着が出来る作りになっていて、輸送の時などには外して不必 要にかさばらない様に工夫されていた。
 
防盾には照準用の覗き穴が設けられていて、ガラスが入る用になっている他、裏側には予備のレンズが入れられるケースも付けられている。

ディティール
 
写真は、表面を下方から見た状態を示している。
 
防盾は補強リブが設けられている他、全体が曲面に仕上げられている。
ディティール
 
防盾の裏側には本体に取り付ける為の金属製バンドとガイド、予備レンズケースが付けられ ている。
ディティール

取り付け部分はこの様な作りになっていて、クランプ部には照準装置の切り欠きが設 けられたガイドが付けられている。

ディティール

別方向から見た取り付け部。

ディティール
 
別方向から見た取り付け部。
ディティール
 
別方向から見た取り付け部。
ディティール
 
レンズ部のディティール。
 
レンズ部の上部には回転式のストッパーが付けられているが、写真ではストッパーが解除さ れた状態になっている。
   
   
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20.Sep.2001 公開
24.Dec.2001 改定
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