ここでは、WW2のドイツ軍が使用した対戦 車地雷を展示しています。
  
はじめに

ドイツ軍の対戦車地雷の代表的な物にTellermineシリーズがある。 Tellerとは皿とか円盤の意味のドイツ語で、Mineは地雷の意である。

本コンテンツでは大戦後期の主力地雷であった43型皿型地雷:TMi-43の当時 に作られたダミーを紹介する。これらダミー地雷は訓練用に使われた他、実際に本物の地雷と混ぜて埋設し、敵の地雷撤去作業を遅滞させる為に使用されたと言 われているが、詳細はわからない。
 
本コンテンツを制作するにあたり、貴重なアイテムを貸して下さったオータ氏と、資料を提 供して下さったPKハウスに感謝の意を表します。

  
 
43型皿型地雷:Tellermine43

43型皿型地雷:Tellermine43(これ以降はTMi-43と表記する) はTMiシリーズの最終型で、その形状から”Pilz:きのこ”と呼ばれた。性能的にはTMi-42と変わらないが、生産性は向上している。
 

データ
 
 直径 : 318mm
 
 全高 : 92mm
 
 重量 : 8,2kg
 
 炸薬 : アマトール5,2kg
 
 点火圧力 : 320kg
 
 装甲貫通能力 : 24mm
 
43型皿型地雷:Tellermine43
 
写真は、真上から見たTMi-43。
 
TMi-43は、このシリーズの他の地雷同様、通常感圧式信管で作動するが、側面及び下 面に付ける事が出来る牽引式信管で作動させる事も出来る。
 
本体上面には、T-Mi-Pilz 43/T-Mi.-Z42.13A.と地雷の形式と信管の形式がステンシルされている。
43型皿型地雷:Tellermine43
 
写真はTMi-43の裏側。
 
底面に2箇所設けられているキャップは、牽引式信管用点火薬充填口で、キャップの右に開けられている穴が、牽引式信管用マウントであ る。
 
地雷は基本的に工兵が装備していたが、遅延式信管を付ける事で、対戦車用肉迫兵器として 運用する事も出来た。
 
また、ドイツ軍では地雷は単に埋設するのみでは無く、板等にくくり付けて戦車の前に引っ 張り出す等、積極的に踏ませる工夫もなされていた。
ディティール
 
携行ハンドル。
 
TMi-43には写真の様に、鋼製丸棒で作られた携行ハンドルが付けられている。
 
携行ハンドルには穴が開けられていて、割ピンで固定されている。
ディティール
 
携行ハンドルの割ピンのクローズアップ。
ディティール
 
感圧板。
 
TMi-43では、地雷本体上面に直径194mcmの感圧板が付けられている。
 
TMi-42の点火圧力は320kgに変更されている。
ディティール

感圧板を外した状態。
 
信管は地雷本体を掘った穴に置いた後に、感圧板を外して挿入し、感圧板を再びセットす る。

ディティール
 
右が感圧板の表、左が感圧板の裏側。
ディティール
 
感圧板の裏側中央部にある信管ソケット。
ディティール
 
感圧板を外した状態の信管ソケット部。
 
感圧板はスクリュー式で、取り外しが出来る。
ディティール
 
地雷本体に挿入された、T.Mi.Z 42信管:Tellerminezuender 42。
 
信管ソケット部と感圧板の間には、ゴムパッキングが入れられている。
 
この信管もダミーで、ダイキャスト製である。
 
ディティール
 
地雷本体から外したゴムパッキングと、T.Mi.Z 42信管:Tellerminezuender 42。
 
この信管もダミーで、ダイキャスト製である。
 
ディティール
 
信管マウント部。
 
信管マウント部の中には、本当はスプリングや雷管がセットされているが、これはダミーな のでその様な機構は全て省略されている。
ディティール
 
側面の牽引式信管マウント部。
 
この側面の牽引式信管用マウントは、この地雷の撤去を難しくするための対地雷撤去用に使 用する他、ここに遅延式信管をセットする事で、TMi-43を肉迫兵器として運用する場合にも使われた。
ディティール
 
側面の牽引式信管マウント部のクローズアップ。
ディティール
 
側面の牽引式信管マウント部と、点火薬充填口。
ディティール
 
底面の牽引式信管マウント部と、点火薬充填口。
 
このマウントに牽引式信管をセットする事で、地雷撤去作業を難しくしていた。
 
発見した地雷を不用意に持ち上げると、この信管が作動して地雷が爆発する構造となってい る。
ディティール
 
底面の牽引式信管マウント部と、点火薬充填口のクローズアップ。
ディティール
 
ブービートラップ用のワイヤーステー。
 
このステーに隣接する地雷の牽引式信管のワイヤーをセットする事が出来る。
ディティール
 
ワイヤーステーのクローズアップ。
 
鋼鈑プレス製で、スポット溶接で付けられている。
   
米軍の捕獲兵器マニュアルより
  
 資料提供 PKハウス
 資料提供 PKハウス
 
上のページには、TMi-43のサイズ及びデータが記載されているが、この資料では炸薬はTNTとなっている。本コンテンツでは、ドイ ツ側の資料にあったアマトール説を採用しているが、実際にTNTが使用された物が作られていたか否かはわからない。
 

上の画像では、構造が説明されている。
 
TMi-42より,感圧板廻りの構造がかなり簡略化されているのがわかる。
  
   
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15.Jun.2002 公開
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