ここでは、WW2のドイツ軍が使用した対戦 車地雷を展示しています。
  
はじめに

ドイツ軍の対戦車地雷の代表的な物にTellermineシリーズがある。 Tellerとは皿とか円盤の意味のドイツ語で、Mineは地雷の意である。

本コンテンツでは大戦中期の主力地雷であった42型皿型地雷:TMi-42の当時 に作られたダミーを紹介する。これらダミー地雷は訓練用に使われた他、実際に本物の地雷と混ぜて埋設し、敵の地雷撤去作業を遅滞させる為に使用されたと言 われているが、詳細はわからない。
 
本コンテンツを制作するにあたり、貴重なアイテムを貸して下さったオータ氏と、資料を提 供して下さったPKハウスに感謝の意を表します。

  
 
42型皿型地雷:Tellermine42

42型皿型地雷:Tellermine42(これ以降はTMi-42と表記する) は1935年に正式採用されたTMi-35の後継機種として開発採用され、大戦中期の主力対戦車地雷として使用されていた。
 

データ
 
 直径 : 324mm
 
 全高 : 102mm
 
 重量 : 9kg
 
 炸薬 : アマトール5,2kg
 
 点火圧力 : 340kg
 
 装甲貫通能力 : 24mm
 
42型皿型地雷:Tellermine42
 
写真は、真上から見たTMi-42。
 
TMi-42は、TMi-35同様基本的に感圧式信管で作動するが、側面及び下面に付け る事が出来る牽引式信管で作動させる事も出来る。
 
地雷は基本的に工兵が装備していたが、遅延式信管を付ける事で、対戦車用肉迫兵器として 運用する事も出来た。
 
また、ドイツ軍では地雷は単に埋設するのみでは無く、板等にくくり付けて戦車の前に引っ 張り出す等、積極的に踏ませる工夫もなされていた。
42型皿型地雷:Tellermine42
 
写真はTMi-42の裏側。
 
底面に2箇所設けられているキャップは、牽引式信管用点火薬充填口で、キャップの右下に開けられている穴が、牽引式信管用マウントであ る。
 
TMi-42は、TMi-35を改良した地雷で、感圧板が小型化されている他、点火圧力を重くし、炸薬もTNTからアマトールに変更し たのが特徴である。
ディティール
 
携行ハンドル。
 
TMi-42には写真の様に、TMi-35と同型の鋼製丸棒で作られた携行ハンドルが付けられ ている。
 
携行ハンドルには穴が開けられていて、割ピンで固定されている。
ディティール
 
感圧板と信管キャップ。
 
TMi-42では、地雷本体上面に直径15cmの感圧板が付けられている。実際の地雷で は感圧板は別部品であるが、これはダミーの為、感圧板も一体プレス成形で作られている。
 
TMi-35の点火圧力は80〜180kgであったが、戦車の大型化にともない、TMi-42の点火圧力は340kgに変更されている。
ディティール

T.Mi.Z 42信管マウント部のキャップ。
 
信管は地雷本体を掘った穴に置いた後に、キャップを外してセットする。
 
この信管は、地雷上面の感圧板と固定されており、感圧板に加わる圧力が一定の重さを超え ると作動する様に作られていた。

ディティール
 
信管マウント部と、T.Mi.Z 42信管の上面。
 
感圧板中央のキャップを外すと、中にはメイン信管のT.Mi.Z 42信管:Tellerminezuender 42が入れられるケースがある。
 
画像はダミーのT.Mi.Z 42信管が入っている状態。
ディティール
 
地雷本体から外した信管キャップと、T.Mi.Z 42信管:Tellerminezuender 42。
 
この信管もダミーで、ダイキャスト製である。
ディティール
 
信管マウント部。
 
信管マウント部の中には、本当はスプリングや雷管がセットされているが、これはダミーな のでその様な機構は全て省略されている。
ディティール
 
側面の牽引式信管マウント部。
 
この側面の牽引式信管用マウントは、この地雷の撤去を難しくするための対地雷撤去用に使 用する他、ここに遅延式信管をセットする事で、TMi-42を肉迫兵器として運用する場合にも使われた。
ディティール
 
牽引式信管マウントと点火薬充填口。
 
牽引式信管に付けられている雷管では、金属板で仕切られている地雷本体の炸薬を発火させ る事が出来ないので、点火用火薬は別途丸い蓋状の充填口から入れる様になっている。
ディティール
 
底面の牽引式信管マウント部と、点火薬充填口。
 
このマウントに牽引式信管をセットする事で、地雷撤去作業を難しくしていた。
 
発見した地雷を不用意に持ち上げると、この信管が作動して地雷が爆発する構造となってい る。
   
米軍の捕獲兵器マニュアルより
  
 資料提供 PKハウス
 資料提供 PKハウス
 資料提供 PKハウス
これら3枚の画像は、米軍が捕獲したドイツ軍の兵器に付いて調べたマニュアルで、1943年に作られた物から抜粋した。
 
左上のページには、TMi-42のサイズ及びデータが記載されているが、この資料では炸薬はTNTとなっている。本コンテンツでは、ド イツ側の資料にあったアマトール説を採用しているが、実際にTNTが使用された物が作られていたか否かはわからない。
 
上の画像では、構造が説明されており、左のページでは、地雷撤去に付いて書かれている。
 
上の図では、メインの信管の除去方法が説明されている。
 
下の図の解説で、対地雷撤去用信管の作動に備えて、50ヤード(約46m)の長さのロー プで引っ張り出すと言うのが凄い。
 
実際には次ページで、TMi-42の再使用、運搬方法等も解説されてい る。
  
   
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18.May.2002 公開
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