ここでは、WW2のドイツ軍が使用した柄付 手榴弾用破片効果増加アタッチメントを展示しています。
  
はじめに

ドイツ軍の手榴弾は基本的に攻撃用手榴弾に分類されているが、これは弾頭部の外皮 が薄い鋼板で作られており、破片効果では無く炸薬の爆発による爆風で敵をなぎ倒す様に設計されている事から、投擲する本人が充分に遮蔽されていない状況で も使用出来る事に由来している。
しかし、戦争が長期化すると共にドイツ軍の戦闘行動が攻撃だけでは無く、防護戦闘となる 局面が増えた為に、既存の手榴弾に破片効果をアップさせるアタッチメントが開発支給される事になった。
本コンテンツでは3種類作られた破片効果増加アタッチメントの中から” Splitterring aus glattenm Blech”と呼ばれていたアイテムを紹介する。本コンテンツを制作するにあたり、貴重なアイテムを貸して下さったPucki氏に感謝の意を表します。

  
 

 
24年型柄付手榴弾と破片効果増加アタッチメント

写真上が通常の24年型柄付手榴弾で、下が破片効果増加アタッチメントを取付けた 状態の24年型柄付手榴弾。
これは、東部戦線よりロシア軍のRGD 33手榴弾が有効であるとの報告を受け、1942年に開発された。

 

 Pucki氏コレクション
破片効果増加アタッチメント
 
写真は、破片効果増加アタッチメントを取付けた状態の弾頭部のアップ。
この破片効果増加アタッチメントは溝を掘った鋼製パイプと、ストッパー金具3個と鋼製リ ングから構成されており、簡単に脱着できる様に作られている。
 

 
 
破片効果増加アタッチメント
 
破片効果増加アタッチメントは、陸軍兵器局とSSの兵器局で各々別の物が開発され、最初 に画像の物とは異なる溝の無いアタッチメントがSS兵器局のゲルトナーSS准将の元で完成され、数ヶ月後には画像の物が陸軍兵器局により作られた。
SSが開発した破片効果増加アタッチメントは鋼製パイプに縦に切れ目を入れた物で、ア タッチメント自体が手榴弾の弾頭を締め付ける様に作られていた。
これらのアタッチメントはどちらで開発したと言う区別は無く双方に支給使用された。
1943年12月8日付け通達で、陸軍では柄付き手榴弾の1/3に、この破片効果増加ア タッチメントを取付ける事とした。
 
破片効果増加アタッチメント
 
写真左上:これは破片効果増加アタッチメントのロック解除の状態で、この状態で手榴弾に 装着する。
 
写真上:これはロックの状態である。
 
写真左:破片効果増加アタッチメントを上から見た状態。
 

 
弾頭部側より
 
弾頭部側から見ると破片効果増加アタッチメントは、手榴弾の弾頭部と若干のクリアランス が取られている事がわかる。
 
これは手榴弾に多少の泥などが付いていても装着する時に支障が無い様に必要な措置である と思われる。
 

 
固定装置

破片効果増加アタッチメントは、手榴弾の弾頭に被せただけでも画像の様に板バネ製 のストッパーが弾頭のリブに噛み合うので外れる事は無いが、鋼製リングでロックする事で完全に固定される。

 

 
固定装置

写真は上述の様に鋼製リングでストッパーをロックした状態を示している。
 
上の画像よりしっかりと破片効果増加アタッチメントのストッパーが弾頭部のリブに噛み 合っているのがわかる。

 
ディティール
 
この画像で板バネ製のストッパーの形状や、ロック用の鋼製リングの関係が理解出来ると思 うが、如何だろう。
また、画像の中央に44oxoと打刻されているのが見えるが、44は製造年1944を表 し、oxoは製造メーカーコードである。このメーカーコードはしばしば追加変更されているが、oxoと言うコードは1944年10月から使われたコード で、具体的には
”Teuto-Metallwerke GmbH, Osnabrueck”を示している。
 
装着手順:その1
 
まづ、最初に破片効果増加アタッチメントを手榴弾の弾頭部に被せる。
 
装着手順:その2
 
破片効果増加アタッチメントの板バネ製ストッパーがカチッと音がするまで押し込む。  
 
装着手順:その3
 
次に板バネ製のストッパーをロックする為の鋼製リングを固定位置にずらす。
 
装着手順:その4
 
鋼製リングが板バネにモールドされている凸をこえてしっかり噛み合った状態にすれば装着 は完了。
  
  
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18.Feb.2001 公開
29.Jan.2003 改訂
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