引き続きkar98kの操作を中心に紹介する。無可動実銃の機関部は溶接で動かないよう に加工されているので、機関部の説明のみモデルガンを組み合わせたkar98kを使用している。 今回のコンテンツ制作
にあたり、貴重な実銃の画像を提供してくれた"たまごやきさん"に感謝
の意を表します。
|
|
着剣装置は、銃口の下にあるガイドレールと、銃剣のストッパーが入る切り欠きがあるだけ で、極めて簡単な作りになっている。 |
|
銃剣の方にクリーニングロットが入る穴があけられているので、ただガイドレールに合わせ て銃剣を差し込むだけで良い。 |
|
カチッと音がすれば着剣は完了。外す時には、銃剣のグリップ部にあるボタンを押しながら 引き抜く。 |
|
kar98kはマウザー式ボルトアクションライフルだが、コッキングハンドルが横に突き 出ている従来の物とは異なり、コッキングハンドルを下向きに曲げて携行性を良くする等の工夫がしてある。 ここで使用したkar98kは実物の木製ストックにCMCのモデルガンを組み合わせた物 で、違法な実銃ではありません。 |
|
装填はまず最初にkar98kのボルトを引き、5発の実包がセットされているクリップを クリップガイド部に差し込む。 |
|
次に実包を上から押し込むと5発の8mm弾は弾倉内に千鳥式に格納される。 |
|
ボルトを前進させるとクリップはガイドから外れ、更にボルトは第1弾をくわえこみ薬室に 実包を送りこむ。 |
|
ボルトが前進し切って第1段が薬室に装填された状態。 |
|
ボルトのコッキングハンドルが下に戻され、撃発準備完了。 この状態でトリガーを引けばボルトの撃針が前進し、実包の薬莢の底部にある雷管を叩き、 装薬に点火、ブレットが発射される。 |
|
再びボルトのコッキングハンドルを上に持ち上げ、そのまま手前に引くと、ボルトのエキス トラクターが空薬莢を排莢する。 |
|
完全にボルトを引き切ると、空薬莢は右にはじかれる様に排莢され、同時に第2弾が弾倉の スプリングに押し上げられ、装填位置にセットされる。 この状態からボルトを前進させ、コッキングハンドルを下げれば第2弾の撃発準備は完了す る。 |
|
kar98kの安全装置はボルトの後端部に設けられており、写真左の白い矢印の
状態だとロックはかかっていない。 ただし、撃鉄は引っ込んだ状態なので、これは射撃後次弾を装填していない状態、若しくは 弾倉に実包が入っていない状態を示している。 赤い矢印の方はボルト分解位置であるが、この状態にするには、ボルトを引いて撃鉄がスタ ンバイの状態である必要がある。またこの状態ではボルトを動かす事が出来る。 この位置にしておく事で暴発を防ぐ事も出来るが、何かの拍子にセーフティが押されるかぶ つかるかして簡単に解除されやすいという欠点もある。慌てて射撃しようとしても、このセーフティレバーが照準を妨げるのですぐ気が付く設計になっている。 |
|
写真上のkar98kは、上の写真同様フリーの状態であるが、下のkar98k
はセーフティ(ボルトロック)の状態になっている。 これも撃鉄がスタンバイの状態でなければレバーは動かせないが、この状態にしておくと、 ボルトハンドルを動かす事が出来ないので、薬室内に実包が入っている状態で移動する時などには確実な安全装置である。 また、この状態から射撃可能状態にするのは、右手の親指で簡単に操作する事が出来、人差 し指をトリガーから離す必要も無い設計になっている。 |
通常のボルトアクションライフルでは不発の場合、ボルト操作をして不発弾を抜く必要があ る。 この場合、その衝撃で火薬が着火したり遅延着火(実際には装薬に着火しているが、何かの 拍子で装薬がゆっくり燃焼したりして弾頭を発射していない状態。)などにより、ボルトが開いた状態で暴発することがある。 kar98kではボルトレバーを起こすときにハンマーがコックされるので、ボルトを完全 にアンロックする前にハンマーを再コックし、 レバーを再び押し下げ安全なまま不発弾をもう一度射撃状態に持っていくことができる。要 するに、ボルトレバーを上下させるだけで、何回でも撃針が薬莢の雷管を叩けるのである。 また、この方式により次弾装填では既にハンマーがコックされているので、他のライフルの ように装填のフリクションとハンマースプリングのテンションが重ならないため動作がスムーズに行う事が出来る。 |
|
写真左:kar98kの木製ストックに穴のあいた金属パーツが付けられている
が、これはボルトの撃針を外す時に使用する工具である。 撃針のスプリングは極めて強いので、写真の様に撃針をストックに付けられている金具の穴 に入れて固定する。 |
|
資料館 別館トップへ |