ここでは、WW2のドイツ軍が使用した重機 関銃用望遠光学照準器MGZ40を展示しています。
  
はじめに
 
このページでは、重機関銃用望遠光学照準器:M.G.Zielenrichtung 40(MGZ40)を紹介する。
本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコレクションを貸して下さったH.TAMURA氏に、この場であらためて感謝の意を表します。
   
MG.Zielenrichtung 40
  
 
 
 H.TAMURA氏コレクション
 
MGZ34望遠光学照準器
 
MGZ40望遠光学照準器は、MG34/42を重機関銃として運用する際の三脚架、ラフェッテ34/42に取付けて使用する照準装置 で、直接照準及び間接照準の機能を備えていた。
MGZ40は、MGZ34の後継機種として採用された光学照準器で、接眼部の位置を低く、また、接眼部を回転式に改良した物で、大まか な照準を合わせる時に使用するコリメーターも脱着式に変更されている。
画像左がMGZ40望遠光学照準器本体、中央上がカラーフィルター、その下がコリメーター、右が清掃用ブラシである。この照準装置に は、ここに写っている他に夜間照準用の照明装置も用意されていた。
 
 
左斜め前方より
 
MGZ40望遠光学照準器は、MGZ34と同じく、建設測量等に使用するトランシットレベルの様な構造になっており、水平(方角)及び 垂直(距離)方向の角度を測れる様に作られている。
画像中央上部が対物鏡、中央部手前に付けられているのが射角調整ノブ。右 側に黒色のゴム製のアイカップが付けられた接眼部である。
 
 
右斜め前方より
 
対物鏡の側面には、コリメーターの取付けマウントが設けられている。対物鏡部下が、水準器を付けたフレーム部と射角調整ノブ。中央手前 の大きなパーツが俯・仰角用ギアボックス、その左側に斜めに取り付けられている筒状の物が距離調節ノブである。
 
 
右斜め後方より
 
接眼部の上方、数字が刻まれているリング状のパーツが射角メーターで、更にその下方には水準器が見える。接眼部右の円筒状のパーツは、 距離調節ノブである。距離調節ノブの小窓に距離メーターが見える。
 
 
左斜め後方より
 
本体左側に付けられているのが、射角調整ノブで、このノブの基部に付けられているレバー を前方に押し下げると、ノブに関係無くプリズム部を回転させる事が出来る。また、この画像で、2方向に水準器が設けられている事が理解出来る。
 
 
斜め上方より。
 
 
正面上方より。
 
  
 
写真左:前方より見たMGZ40。
MGZ34と比べると、かなりスリムなデザインに変更されている。
 
写真右:左側方より見たMGZ40。
 
 
写真左:後方より見たMGZ40。
実際にはこちら側から操作する訳であるが、操作系のレイアウトは右手で距離調節ノブを、左手で射角調節ノブを回す様に配置されている。
 
写真右:右側方より見たMGZ40。
 
 
 
上下方向より
 
写真左:上から見たMGZ40。おおまかなレイアウトはMGZ34と踏襲したデザインである。
 
写真右:下から見たMGZ40。マウント前方(画像左側)に窪みがあるが、これはラフェッテ側のマウント部の突起(ストッパー)が入る ための物である。
 
これら3枚の写真は、コリメーターを付けた状態のMGZ40である。
  
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08.Aug.2003 公開

 
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