ここでは、WW2のドイツ軍が使用したMG 用の34年型装弾機を展示しています。
  
 
はじめに
 
今回は、機関銃用弾帯:Zwischenstueckに7.92mm実包 を装弾する為に、各部隊に配備されていた34年型装弾機:Gurtfueller 34を紹介する。
 
   
機関銃用実包
   
 

 
 
300発入り紙箱
 
MG34とMG42には、7.92mmの小銃弾と同じ大きさの、機関銃用強装弾が使用されていた。
この実包は通常1500発を木箱に入れて前線に供給されていた。木箱の中には、左の写真にある300発をまとめた紙箱が5箱入れられて おり、300発の紙箱の中には下の写真の15発の実包を紙箱に入れた物が20箱入れられていた。
 
 

 
15発入り紙箱
 
これは15発の実包を入れる紙箱であるが、弾種をプリントした紙タグには、機関銃用強装弾である事を示すFuer MGの文字が赤でプリントされている。
  
34年型装弾機:Gurtfueller 34
  
34年型装弾機:Gurtfueller 34
 
ドイツ軍では機関銃用の実包はベルトリンクにセットされずに補給されたため、各部隊は自ら弾帯に実包を装弾する必要があった。発射速度 の速い機関銃の弾帯作りは、手作業で行なうには厄介な作業であったため、各部隊に専用の装弾機を装備させていた。
 
写真は34年型装弾機の使用法である。34年型装弾機は、付属の固定具でテーブル等の台に固定して、ハンドルを時計回りに回す事で、一 発ずつベルトリンクに実包を装弾する仕組みになっている。
 
 
 
各パーツに分解した34年型装弾機
 
34年型装弾機は、本体:Fuellerと実包をセットする給弾器:Trichter、また本体を作業台等に固定する為の固定具: Zwinge、本体に取付けるハンドル:Kurbelから構成されている。
 
 
組み立てた状態の34年型装弾機
 
前述の様に、ドイツ軍では各部隊で実包をベルトリンクに装弾する必要があったが、この装弾が正確に出来ていないと、機関銃自体の作動不 良の原因ともなるので、ベルトリンク及び実包の破損や瑕疵の点検、ベルトリンクの清掃手入れ、ベルトリンクへの装弾は極めて重要な作業であった。
34年型装弾機は、このベルトリンクへの装弾を行なう為の冶具で、機関銃部隊にとっては極めて重要な装備の一つであった。
しかし、本体を含めたケース等には鋼鈑プレス部品が使われたいるものの、作動部品の多くは精密な機械加工部品が多く、生産性やコスト面 では問題のある装備であった。1941年にはプレス部品を大幅に取り入れた後継機種、41年型装弾機が採用配備されたが、この34年型装弾機の生産配備も 並行して続けられていた。
 
 
 
上は前方より見た34年型装弾機
 
上は側方より見た34年型装弾機
 
後方より見た34年型装弾機
 
側方より見た34年型装弾機
 
 
 
上から見た34年型装弾機
 
下から見た34年型装弾機
34年型装弾機の操作手順
 
操作手順としては、まず34年型装弾機を組み立て、しっかりとしたテーブル等の台に、付属の固定具で取り付ける事から始まる。
次に給弾器:Trichter(ロートの意)に機関銃用の実包を入れるが、この写真は給弾器に既に実包をセットした状態である。
 
34年型装弾機の給弾器には、50発のベルトリンク1本分の実包を入れる事が出来る設計になっている。
ベルトリンクのセッティング
 
ベルトリンクをセットするには、まず最初にベルトリンクを押えるカバープレートを開ける必要がある。
写真はカバープレートのロックレバーを解除している状態であるが、レバーを左に押すとロックは解除され、放すとスプリングで自動的に ロックされる。
ベルトリンクのセッティング
 
カバープレートを開けた状態を示す。
ベルトリンクのセッティング
 
カバープレートの下には、ベルトリンクの送り装置があるので、その溝に合わせてベルトリンクを写真の様にセットし、カバープレートを閉 める。
装弾
 
あとはハンドルを時計回りに回転させれば、装弾と送りが繰り返され、ベルトリンクに実包を装弾する事が出来る様になっている。
 
ハンドルを回した感じは意外と軽く、楽に装弾する事が出来るが、ハンドルをあまり早く回すと作動不良を起こして、弾が引っかかる事があ る。(50発の実包を、概ね1分位で装弾するペースで作業すると、スムースに作動させる事が出来る)
装弾作業
 
ハンドルを回すと、給弾器の底が振動し、給弾をスムースに行なう様に作られている為、実包が踊って給弾器から落ちない様、左手で軽く上 から押えながら作業する様にマニュアルに書かれている。
  
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07.Jan.2003 公開
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