前ページこ引き続き、重機関銃用望遠光学照準器:MGZ34を紹介する。本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコレクションを貸して 下さったH.TAMURA氏に、この場であらためて感謝の意を表します。 |
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正面より見た本体とコリメーターの対物鏡。コリメーターの下のノブは、コリメーターの上下(回転)方向のストッパーである。ストッパー を緩めると、コリメーターは自由に回転させる事が出来る。 |
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コリメーターのクローズアップ。コリメーターの接眼部は、この様に上部に設けられている。 |
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上方より見た接眼部。ガラスの小窓の付いた四角のマウントは、夜間照明装置取付け部で、ここを豆電球で照らすことで、照準用のレチクル パターンがオレンジ色に発光する仕組になっている。 |
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射角メーター及び射角調整ノブ。両方共”0”を示しているが、これは真正面を向いている状態である。また、画像下部には水準器が写って いる。 |
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距離調節ノブと俯・仰角メーターのクローズアップ。ラフェッテと望遠光学照準器を組み合わせることで、進撃する友軍部隊の頭越しの掩護 射撃(間接照準射撃)を行なう事が出来る。 |
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直接照準位置にセットした、距離調節ノブのクローズアップ。距離調節ノブには、写真の様な小窓の空いたパイプ状カバーが付けられてお り、小窓の中に直接照準時用の距離メーターが表示される仕組になっている。この距離メーターには 0〜3000mまでの目盛がある。 |
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間接照準位置にセットした、距離調節ノブのクローズアップ。前述のパイプ状カバーを回転させると間接照準位置にセットする事が出来る。 間接照準位置では、写真の様にメーターが表示されるが、これは射表を用いて照準する際に使用する。 |
下方より見た本体メインフレーム部。画像中央に写っている黒い部分は、プリズム収納部の回転軸である。軸の中央に”820”の打刻があ るが、意味は不明。 |
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正面にはメーカー等を表す刻印が打刻されている。一番上の水色の○印は、使用しているグリスの種別を示していて、これは1942年11 月1日から使用された、摂氏−40℃までの使用に耐える寒冷地用の”Vakumfett 1416”を示している。その下の”cxn”はRathenowの”Emil Busch AG, Optische Industrie社”のメーカーコードで、K.Fは1940年5月27日から使用された摂氏20℃以下用の”Invarol”グリースを示す。その下 の”61869”はシリアルナンバーである。 |
bwt : G Heyde, Dresden cmd &cme : Hildebrand Wichmann Werke, Freiberg(SA), Berlin cxn : Emil Busch, Rathenoe ddx : Voigtlaender und Sohn, Braunschweig dhq : J D Moeller, Wedel bvu : Frantz Kuhlmann, Wilhelmshafen (bvuに関しては、メーカーコードは記録上割り当てられているが現物は未確認) |
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