前ページに引き続き、このページではベルトリンクの先端に付けて使用するスタータータブを紹介する。 (なお、コンテンツ画像の7,92mm弾はサムズミリタリ屋製のダミーカート使用しています。) |
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スタータータブはベルトリンクの先端に付けて使用するアクセサリーで、これを使用する事で機関銃にベルトリンクを装着する際、一々 フィードカバーを開ける必要が無くなる。 上は34年型のスタータータブで、中央は41年型のタブ(リンクに補強リブがプレスされている)、下は34年型スタータータブ を裏側から見た状態である。 |
このスタータータブには、画像の様に2発の実包を装弾する事が出来るが、採用当初のモデルでは実包を入れる事が出来る2個のリンクは付 けられていなかった。 |
スタータータブは、ベルトリンク同様実包を挿入する事で接続出来る構造になっている。 |
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スタータータブの接続部側には、メーカーコードと製造年月の刻印が打刻されている。 左端の”LW”刻印のメーカーは特定出来なかったが、中央の”B”はRheinmetall -Maget社、右の”euh”は、 C. u. W. Meinel-Scholer社のメーカーコードである。 |
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ヴァッフェンアムトの刻印は、スタータータブの先端部近くに打刻されているケースが多 い。 左が上の左端の1940年LW社製のタブ、右は上の中央の1940年B社製タブの刻印。 |
これは上の画像のクローズアップで、左が鷲章の下に”13”、右は”WaA842”と打 刻されている。 |
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MG34氏コレクション |
この”dej”の刻印はSchwelm in WestfalenのSchwelmer Stahl- u. Eisen-Giesserei Gustav Schubeis, 社のメーカーコードである。 |
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1.ベルトリンクの先端に、スタータータブを付けて機関銃の装弾口に差し込む。 |
2.反対側に出たスタータータブを引く。 | |
3.カチッっと音がするまで引くと、初弾は装填位置にセットされる。 | |
フィードトレー上に設けられた突起で、初弾は装填位置にセットされる仕組になっている。 スタータータブが無い場合には、画像の様にフィードカバーを開けて、ベルトリンクから実包を2発外し、ベルトリンクを押さえながら フィードトレーを閉める事で装填する事が出来る。 |
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スタータータブの先端のフックは、MG34の銃身交換の際、熱い銃身をバレルジャケットから引き出す時にも使用する事が出来る。 |
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