|
|
1942年、新型機関銃MG42の採用に伴って、予備銃身ケースにも若干の設計変更が行 なわれた。 これはMG42の銃身に付けられた薬室がボックス型をしており、それまでのMG34用の 予備銃身ケースには入らなかった事による。重身長はMG42の方が短かったので、予備銃身ケースに箱状の薬室収納部を設ける事で、問題は解決された。全 長:647mm・直径53mm |
|
開いた状態の42年型予備銃身ケース。このケースはパンツァー・グラウで塗装されてい る。 |
42年型の最大の特徴、薬室収納部。ケースの全長に変更は加えられなかったので、薬室収 納部は両端部より約3cm内側から設けられた。 |
|
薬室収納部は、この様に箱型にプレスで一体成形されている。 収納部の巾は頂部で44mm、接合部ではケースの巾に合わせて53mmとなっている。な お、長さの方は外形で約50mmある。 |
|
このケースには、銃口側にスペーサーが設けられ、銃身を入れる時の位置がわかりや
すくなっている。 |
|
この銃身ケースでは、薬室側の側板に品名やメーカー名等の刻印が打刻されている。 |
|
一番上の段”Lauf-schuetzer”はLaufが銃身の意味で、 schuetzerはケースを表すドイツ語。 ヴァッフェンアムトはWaA 847に見える。 隣の43は製造年の1943年の下2桁。 下の段にはメーカーコード”brc”と製造年43が打刻されている。 |
|
写真左:34年型予備銃身ケース 写真右:42年型予備銃身ケース 前述の様に、MG42の薬室形状に合わせて、42年型予備銃身ケースには、写真の様な、 薬室収納部が設けられている。 また、34年型は端部が被せキャップになっているが、42年型は内装型のキャップになっ ている。 |
|
予備銃身ケースの内側を比較した画像。 MG42の銃身は、MG34の銃身よりも短かったので、銃身を保持する仕切り板の位置が 異なる他、内側にスペーサーも設けられた。 |
|
予備銃身ケースの内側を比較した画像。 MG42用予備銃身ケースは、薬室収納部を避けて銃身保持の仕切り板が設けられている。 |
|
これは、42年型予備銃身ケースにMG34の予備銃身を入れた状態である。予備銃身ケー スの全長に変更は無かったので、42年型にはMG34の銃身が入れる事ができる。 |
|
資料館 別館トップへ |