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写真左:MG42とラフェッテ42。 画像下の2枚:ドイツ軍の操典”REIBERT”に掲載されているラフェッテ34 (MG34用の物)のページ。 この画像は1941年度版歩兵用ライベルトよりスキャンしましたが、1939年度版にも 同じ内容のページがあります。 各兵科共通の武器のページに掲載されている事から、一応全兵科の兵士に対してMG34・ 42の基礎知識としてラフェッテに関してもある程度は教えていたという事かもしれません。 実際には次ページ以降34年式光学照準器に関する説明が掲載されています。 |
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写真で降下猟兵が握っているのが、左右方向操作ハンドル。 トリガーレバーはその前にある。 トリガーレバーはMG42本体のトリガーに機械的に連動していて、レバーを手前に引くと MG42のトリガーが引かれる構造になっている。 この様なレバーであれば、手袋をしていても全く問題無く操作ができるだろう。 また、写真にはラフェッテ携行用のスリングも写っているが、MG34・42のスリングと 異なり、長さを調節できる様になっているがわかる。 |
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左右方向操作ハンドル(Handgriff mit Oelrohr)は、オイルケースになっていて、写真の様に上部のキャップはオイルを塗る刷毛になっている。 鋼鈑プレスで作られたトリガーレバー(Abzughebel)の形状も良くわかる。 |
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MG34とMG42は空薬莢を真下に排莢する機構になっているが、ラフェッテでは空薬莢 が左側の弾薬箱に入らない様に、空薬莢のガイドパネルが付けられている。 連続射撃の際には、ここから1分間に1200個の空薬莢が吐き出される訳だ。 写真中央上部にスタータータブが写っているが、これはフィードカバーを空けずにベルトリ ンクを装填する事が出来る、非常に便利なアイテムである。 |
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先にも説明したが、ラフェッテは水平に設置する事で初めて正確な射撃が出来る訳だが、3 本の脚はそれぞれ長さと角度を調整できる用になっている。 これは後部の脚の角度を調整する時に使用するジョイント部で、蝶ねじ (Fluegelmutter)を緩めて後ろ脚の角度を調節する。 後ろ脚は運搬携行時にはメインフレーム側に収納する事が出来るが、低姿勢でラフェッテを 設置する場合にも利用される。 |
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前脚は画像の様に、長さを変える事で角度が変わる仕組みになっている。 伸縮式の細い方のパイプ(Mitterstrebe)には穴があけられていて、画像左の レバー(Rosthegel)を握りながらパイプの長さを調節する。レバーを押して、この伸縮パイプを短くすると、高低装置が倒れてラフェッテを携行姿勢 に折りたたむ事が出来る。 画像右側にはラフェッテ携行時用のスリング(Trogeriemen)が写っているが、 ラフェッテ自体が重いので、かなりしっかりした作りになっているのがわかる。 |
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ラフェッテからMG42を外した状態。 写真左上:揺架(Wiege)の下に斜めになっているメインフレームが写っているが、取 り付けられている箱は予備ボルトケースである。 写真右上:画像左側にMG42取り付けマウント(Kralle)と光学照準器のマウント (Zielfemrohrhalte)が写っている。 写真左:揺架を前方より見た状態。 揺架の前端部にMG42固定用ラッチが付けられている。 ラッチは左に写っているレバーを操作する事で簡単にMG42が脱着出来る構造になってい る。 画像中央やや下に穴が見えるが、これは対空マウントを取り付ける為の物(Zapfen fuer Lafettenaufsatzstueck)。 |
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写真左:ラフェッテの揺架を後方より見た状態。 画像中央やや上方に写っているのがMG42の取りつけマウントで、MG42のピストルグ リップの後ろに付けられている突起が入る様になっている。 その左には光学照準器用マウントが写っている。 |
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ラフェッテの前脚(Vorderstuetze)には2個のパットが取り付けられてい る。(Oberpotster und Unterpotster) これはラフェッテを折りたたんで背負う時に運搬兵の背中に当てる為の物で、鋼鈑プレス製 のフレームにクッション材と革製のカバーが付けられている。 画像中央上部にラフェッテの後脚(Hinterstuerze)折りたたみ時の受け (Stuerzloger)が写っている。 画像右に写っている上からぶら下がっている物はMG42本体のスリングである。 |
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