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この服の襟の裏地にはカーキ色の目の詰まったコットン生地が使われている。 |
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脱着式肩章を付ける為のボタンとループ。 |
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胸の立体裁断の為に、脇から胸ポケットにかけてダーツが入れられているが、この部分はつまんだ生地が着心地に強く影響する為か、生地に 切れ込みが入れられている。 ダーツは脇とポケットに挟まれているので、外観上はあまり目立たない。 このダーツはウール生地を切断しているので、両脇に縫い目があるのに注意。 |
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ドイツ軍の野戦装備はウエストベルトを基本に装着する様設計されていた。 したがって、ウエストベルトが下がらない様に野戦服にも脱着式のベルトフックが前後4ヶ所に付けられていた。 写真はそのベルトフック金具を出す為のホールで、専用のミシンで廻りをかがってある。 |
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ベルトフックは内蔵式のコットン製サスペンダーに付けられる様になっていて、服自体には負担をかけずに肩から背負う仕組みになっ
ていた。 |
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この画像は使用状態を示す。 内蔵サスペンダーは厚手のコットンのベルト状の物で、肩に当たる中央部は巾が広く厚みも厚く、ベルトフック金具を付ける両端部は若干巾 が狭く厚みが薄く織られていて、前後に各々15個のベルトフック用ホールが設けられている。 これは服とは異なりフリーサイズで作られていた為で、通常は真中あたりのホールが使える様になっている。 |
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ベルトフック金具は約4mmのアルミ製針金を曲げて作った物で、内蔵サスペンダーのホールに通して装着する。 |
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ウールの野戦服は背中が一枚の布で作られている為、この部分は布を剥ぎ付けて作られている。 |
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野戦服は素肌の上に着る服では無いので、裏地は服自体の強度を維持する目的が主な目的で、各ボタンやダーツやホール、ポケットの取り付 け部の裏側に付けられている。 腰ポケットは特に上端部と雨蓋に力が加わるので画像の様にその部分には裏地が付けられている。 画像左端に写っているのは包帯用ポケットで、陸軍の場合は43年型野戦服までの各形式の野戦服全てに同様のポケットが付けられている。 |
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これは、前線での応急処置用のファーストエイド(包帯)を入れる為に付けられたポケットである。 |
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包帯は製造年や製造メーカーによって様々な物が作られていたが、野戦服のポケットに入れる物としては、2種類のサイズの物が作られてい た。 包帯に付いて興味のある方は、当HPの小物と生活雑貨等の包帯と衛生用品を参照されたい。 |
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この野戦服も包帯ポケットの上方に、この服のサイズを表すサイズスタンプが押されている。 一番上が服のメーカースタンプ。 サイズスタンプは3行で5カ所のサイズをセンチで表した物で、上段から、43:襟から腰 ・ 45:首廻り ・ 中段には、108:胸囲 ・下段に、71:着丈 ・666:袖丈となっている。 一番下のHは軍装補給廠の所在地名の略号で、39は1939年製造を表している。 |
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33年型野戦服及び36年型野戦服の一部は、外出着として使用された場合にウエスト絞りの紐が取り付けられる場合があったが、このシス テムは1936年の3月31日に、公式には廃止された。ただし実際には1938年頃までの服にこの様な改造例を見る事がある。 当時から野戦服の修理や改造は結構行なわれており、この服もかなり修理や改造が行なわれている。 着丈を詰めた為、ベルトフック用ホールが腰ポケットと重なってしまっているのに注意。 |
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