ここでは武装親衛隊の44年型迷彩戦車搭乗服を展示して います。
   
はじめに

武装SSは1944年に夏季用野戦服として、迷彩プリントを施した生地で作った 44年型迷彩服を導入した。それに伴い装甲車両搭乗員用の迷彩服、44年型迷彩戦車搭乗服も 採用された。
本コンテンツを制作するにあたり、貴重なアイテムの取材をさせて下さった、クラウゼの山 下氏にこの場で改めて感謝の意を表します。

   
44年型迷彩戦車搭乗服上着
   
44年型迷彩戦車搭乗服正面
 
1944年3月1日に採用された、44年型迷彩野戦服に前後して、同じく44年型迷彩布で作られた、44年型迷彩戦車搭乗服が採用され た。
 
この服は、今までのコットン製夏季用被服、もしくは作業着に代わる物として支給された。
 
デザインは黒のウール製SS型戦車搭乗服に準じ ている。
 
この44年型迷彩戦車搭乗服に関しては、迷彩生地の裏側が、ベージュの生地が使われている物が多いとの説があるが、根拠等はわからな い。
背面
 
ドイツ軍のコットン製被服の多くは、背中は2枚接ぎで作られているが、44年型迷彩戦車搭乗服は、数少ない例外の一つである。
 
1944年ともなると、様々な軍装・装備等が簡略化され、統一化が計られていたが、数少ないSSの戦車兵の為に、この様な特殊な被服を 採用生産していたのは、必要性よりも、戦車兵のエリート意識を大切にしたかった様に思われ、極めて興味深い。
 

 
この服の内装

この服は、夏服兼作業着として開発された為、殆ど内装も施されていない。
 
通常の44年型迷彩野戦服にはある、ベルトフックを取り付ける為のループ等も省かれている。

  
ディティール
   
開襟着用の状態
 
この服は、一般的な戦車搭乗服と同じく、通常は開襟の状態で着用されていた。
 
開襟の状態でも、上襟の先端部が下方に下がった形状をしているのは、第一ボタンを閉じて着用した場合の、上襟の形を意識したデザインだ からである。
 
写真は、左前身ごろを開いた状態であるが、左前身ごろの裏側には、内ポケットが付けられている。
ウール製の戦車搭乗服と同様に、この服には包帯用ポケットは付けられていない。
第一ボタンまで閉じた状態

この服は、前述の様に第一ボタンを閉じて着用できる様に作られている。
 
陸軍の戦車搭乗服と比べると、前合わせ部のカットが垂直に近いデザインになっているが、下襟には微妙なふくらみがあるのに注意。
 
また、上の画像と見比べると、着用方の違いで上襟の形状が異なって見える事が理解できるだろう。

ディティール

開襟着用の状態。
 
この服は、基本的に開襟着用する事になっていた為、下襟にはかなりしっかりした「シツケ」がされている。 また、下襟は丸みを帯びたカットになっている。

ディティール

上襟のホックを留めた状態。
 
夏季用被服ではあるが、ウールの戦車搭乗服同様、この様に着用できる様に作られている。

ディティール

この服の襟の裏地も、44年型迷彩野戦服同様、迷彩生地で作られている。
 
上襟と下襟の接合部には、他の野戦服と同様に力糸が施され、上襟の端部がほつれない様になっている。

ディティール

44年型迷彩戦車搭乗服では、この様に2種類の大きさのボタンが使用されている。
 
この服では全て黒の樹脂製ボタンが使われているが、上の小さいボタン等は、金属製ボタンを使用した物も存在する。
 
これは、ウール製の戦車搭乗服とも共通している。

ディティール

ダブルの外側のボタンを外し、左前身ごろを開いた状態。
 
この服は使用痕跡がある服で、裏側の方が良く色が残っている。
 
 

ディティール
 
ダブルの内側のボタンは、画像の様なループで留める作りとなっている。
ディティール
 
内側のボタン用ループは、上が内ポケットに、下は裏地の上に縫い付けられている。
 
内ポケットの左下方に見えるのは、ウエスト絞り用の紐と、その収納部である。
 
この服では、ウエストベルトフックを取り付ける為のループ等は省かれている。
ディティール
 
左前身ごろ内側の内ポケットは、この上着で唯一のポケットである。
ディティール
 
この服にも、ウール製の戦車搭乗服同様に、ウエスト絞りの紐が付けられている。
   
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16.Jul.2002 公開
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