ここでは、W−SSの1型迷彩スモック・Cパターンを紹介しています。
   
  今回は、武装親衛隊の迷彩スモック1型、Cパターン(パームツリー:リーフパターン)の紹介をします。
現在迷彩スモック自体が残存数の少なさから大変高価で取引されている中、この1型は特に 珍しく、またCパターン迷彩も被服専用でツェルトバーンには使用されなかった為、なかなか実物を見る機会もありません。
しかしこの度、KING2の井上さんの好意で日本でも数少ないレアなアイテムを一度に2 着紹介する事が出来ました。
   
迷彩スモック1型、Cパターン
   
迷彩スモック1型、Cパターン
 
迷彩スモックは形の違いで1型から3型に分類され、迷彩パターンのバリエーションを加え るとその種類はかなりの数になるが、その全貌は詳しくわかっていない。
 
画像は最も初期から作られていた1型迷彩スモックで、首廻りにゴムが入れられている事 や、前合わせ部に防風フラップが付けられている事、脇の下に通気用スリットが無い事などが特徴である。
 
Cパターン迷彩はこの画像の様に色違いのバリエーションの他、パターン自体にもバリエー ションが存在するとしている資料もある。
迷彩スモック1型(春夏側正面より)
 
1型迷彩スモックは1936年末から1937年頃に使用され始められたと思われる。
 
ただし、このCパターン迷彩は1941年に登場しており、この時期は1型と2型のスモッ クが同時に生産されていたと考えられている。
 
1型スモックはSSの迷彩装備の中では珍しく秋側が表と考えられていた様で、首廻りと腰 のゴムを入れる帯布や裾の補強布は春夏側に付けられている。
迷彩スモック1型(春夏側背面より)
 
これは2着の1型迷彩スモックの内、迷彩柄が明るい方の画像だが、色が明るいのは退色に よる物では無く、元々の染め上がりの色が異なっている。
 
Cパターンに関しては、既に迷彩パターンのバリエーションのコンテンツや迷彩スモック2 型Cパターンのコンテンツで説明しているが、具体的な植物を連想させる唯一の迷彩パターンと言う意味でも特異なパターンで、迷彩ツェルトバーンに使われな かった衣服専用のパターンでもある。
迷彩スモック1型(秋側正面より)
 
1型迷彩スモックは大量に生産支給された最初の迷彩衣料であるが、ツェルトバーン用の生 地を利用する事で、廻りの風景に合わせてリバーシブルのどちらの面を着用するか選択出来た他、雨具としての機能も兼ね備えていた。
 
反面、これは2型にも共通するがポケットが無かった為、(下に着用している野戦服のポ ケットに手を入れる為のスリットが設けられていた。)後の3型には腰にポケットが付けられる様になる。
迷彩スモック1型(秋側背面より)
 
このCパターンの迷彩は1941年に登場したが、1型迷彩スモックの改良型である2型迷 彩スモックは1940年には登場しており、本来ならCパターンの迷彩スモックは全て2型で作られても良さそうであるが、これは増産の為に後から作られた生 産施設で2型スモックが作られ、以前よりスモックを作っていたラインは止めずに1型スモックも平行して生産され続けた可能性を示唆している。
 
これは44年型迷彩服が採用されて生産が中止になったはずの3型迷彩スモックのパーツに 44年型迷彩布が使われていた事などにも共通していて興味深い。
迷彩スモック1型(春夏側正面より)
 
ここから下は、色の濃い方のCパターン生地を使用した1型迷彩スモックの画像だが、上の 明るいパターンのスモックとは迷彩パターンの上下が逆さまになっており、同じパターンの生地を使っても迷彩柄があまり似かよらない工夫をしていた可能性を 示唆している。
 
迷彩プリントも裏表で大体位置が合わせられており、後のEパターンやFパターンなどのプ リントとは異なっている事がわかる。
迷彩スモック1型(春夏側背面より)
 
迷彩スモックは装備の上からでも着用出来るようかなりゆったりとした作りになっている。
 
袖口及び胴回りのゴムはフリーサイズのスモックを着用しやすくする目的と防寒の目的が あったと思われるが、1型迷彩スモックは脇の下に通気用スリットが無い為、夏季の着用には不向きだったかもしれない。
 
これは秋側が表として考えられていた事にも無関係では無いと思われ、興味深い。
迷彩スモック1型(秋側正面より)
 
開発当初はグリーン系の野戦服の上に着用する事が出来る防寒・防雨の目的の比重が大き く、実戦使用の結果、迷彩衣料としての効果に重点を置くようになり、更に改良を加えていったと言う風に考えれば極めて自然な事だろう。
 
また細かく見ていくと2型では省略される正面の防風フラップ、逆に追加される脇の下の通 気スリットなどが良い例で、ヘリンボン生地で作られた3型スモック、更に44年型迷彩野戦服への進化の説明にもなっている。
迷彩スモック1型(秋側背面より)
 
ここまでは、1型迷彩スモックとCパターン迷彩の概略を書いてきが、次ページからは、こ の素晴らしいコンディションのスモックのディティールを紹介していく事にする。
 
迷彩色の明るい方を先に紹介した事に付いては大意は無く、この違いが如何なる理由かはわ からないが、1940年から1942年迄と言う短期間しか生産されなかったレアアイテムを楽しんで貰えれば幸いである。
    
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01.Jan.2001 公開
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