ここでは、当時のプライヴェート写真を楽しんでみたいと思っております。
  
一枚の写真から・プライヴェート フォトを楽しもう!その20
  
 
はじめに
 
今回のプライヴェートフォトは、当時のカラースライドからの一枚で、お題は「執銃教練・担え銃」とした。
 
  
 
 
 
執銃教練風景
 
「担え銃!(になえーつつ):Das Gewehr - ueber !」の号令が聞こえそうなこの写真は、再軍備を開始して間もない頃の、ドイツ国防軍での執銃教練風景を写した一枚である。
訓練を受けている兵の正面に立っている下士官が、号令と正面からの挙動チェックを行い、写真の右、兵達の左側方に立っている下士官が、 兵達の挙動側面姿勢をチェックしている。
また、戦前のドイツ国防軍の兵役義務開始年齢は、20歳からとされていたが、この写真の 兵達はどう見ても、もう少し年齢層が上の様である。これは、ベルサイユ条約下で、空白が生じた期間の穴埋めとして、兵役義務対象者以外にも、35歳までの 成人男子に、広く志願者を募ったためであろう。
 
   
ディティール
   
新兵の軍装
 
訓練を受けている方の兵達は、右端の一人を除いて生成りの綿製の作業・訓練着を着用して いる。
ヘッドギアは全員略帽、靴は行軍靴を履いている。
また、彼等のMauser Kar98kには、サイトカバー付き銃口カ バーが付けられているのも興味深い。
新兵の軍装
 
新兵達は、ウエストベルトに小銃用の弾薬盒を付けているが、訓練中なので左側のみの装着としている様である。
また、この写真では当然の事ながら、使用されているKar98kの銃床も戦前タイプであ る事がわかるが、Kar98kの詳細に興味のある方は、資料館別館のMauser kar98kの無可動実銃のコンテンツを参照されたい。
更に、写真の背景には、彼等のガスマスクコンテナが置かれているが、執銃教練時に外した ものと思われる。
  
 参考資料
  
 

 
REIBERTより
 
これはドイツ軍の操典とも言える”REIBERT”に掲載されている、執銃法のページからの抜粋である。このページには”担え銃”と” 捧げ銃”が写真付きで解説されている。

左の画像は”担え銃”の挙動解説写真である。
そして、この”担え銃”の3枚の写真の下には、”第1挙動〜第3挙動:Tempo1.〜3.”の文字が記されているが、上のカラー画像 は左の写真の”第1挙動:Tempo1.”を写したものである。

 

 
銃口カバー
 
採用当初のMauser Kar98kには、フロントサイトカバーが付けられていなかったので、画像左のサイトカバー付き銃口カバーが支給されていた。
画像右のゴム製銃口キャップは、後に支給されたタイプで、これはフロントサイトカバー付きのKar98kにも簡単に脱着する事ができ た。
  
  
ホームに戻る
資料 館トップへ

本サイトに掲載されている文章及び画像の無断転載はお断りします。Copyright  2003  STEINER

28.Oct.2003 公開
inserted by FC2 system