ここでは、戦時中のプライヴェート写真を軍装の観点から楽しんでみたいと思っております。
一枚の写真から・プライヴェート フォトを楽しもう!その18
  
 
はじめに
 
今回のお題は「SSの戦車兵のポートレート」とした。既に「一枚の写真から」では、LAHの戦車兵のポートレートを2枚コンテンツ化し ているが、今回の写真の戦車兵の所属師団はわかっていない。
 
  
 
 
今回のお題
 
SS−Pz二等兵のポートレートであるが、現物の印画紙サイズは縦145mm、横94mmである。
 
軍装から見ると1942年9月以降に撮影された物であるが、カフタイトル等は写っていないので、所属師団は確定できない。
 
ただし、この写真で興味深いのは襟章で、兵用にもかかわらず周囲にパイピングが施されている。
 
資料によっては、末期のSS戦車兵の襟章には、兵科色のパイピングが付けられていたとする物もあるが、実際に全ての師団でパイピング付 き写真が確認されている訳では無く疑わしい。
 
現在のところ、私自身が当時の写真等で兵科色パイピング付き襟章を確認する事が出来ているのは、”Das Reich”、”Hohenstaufen”、”Nordland”所属の戦車兵のみである。
   
ディティール
   
SS-Pz下士官・兵用40年型略帽
 
この略帽は40年型略帽の中でも後期生産型である。1940年の採用当時には、正面の髑 髏章を囲うように兵科色の山形(ソータッシェ)が付けられていたが、この兵科色山形は1942年の9月には廃止された。
 
したがって、この写真は1942年の9月以降に撮影されたと考えられる。
SS-Pz下士官・兵用40年型略帽
 
この新型略帽は、1940年10月に今までの旧型略帽に変わって、下士官・兵用略帽とし て採用された。(将校用は1939年12月採用)これによって、今までは将校・下士官・兵用と全て異なっていた略帽のデザインが基本的に統一された。
 
この略帽の詳細に興味のある方は、当資料館のコンテンツ「SS-Pz下士官・兵用40年型 略帽」を参照されたい。
徽章等
 
問題の襟章と、肩章。
現存する兵科色付き襟章は、通常の刺繍タイプと、アルミシルバーモール刺繍の襟章で、モール刺繍の襟章は、野戦用と言うより、外出着用 の可能性を感じさせる。
襟章
 
襟章の拡大画像。
 
こうして見ると、襟章に刺繍されたSSのルーン文字よりも、周囲のパイピングの方が若干暗く写っていることがわかる。
SSの文字のエッジとシルエットから、”BEVOタイプ”の襟章では無く、通常の刺繍タイプの襟章であると思われる。
襟章(パイピングのみ着色)
 
実際には、この様な感じの兵科色パイピングが付けられていた。
それにしても、この襟章は平行四辺形より長方形に近いのが面白い。
    
  
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08.Jun.2002 公開
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