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今回の一枚の写真からは趣向を変えて「モノクロ写真に着色する」と言うテーマで作ってみた。着色に関してはナチュラルさよりも、当時の カラー写真の雰囲気を意識してみたが、軍装を中心にどのような事に注意を払ったかを楽しんで頂ければ幸いである。 |
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この写真は砲兵がジャガイモの皮むきをしているプライベート写真であるが、アームズマガジンの連載に使用する為、着色してみる事にし た。 記事では着色に付いては主題から離れてしまうので触れないが、フィギュア塗装の考証等と同じ発想なのでは?と言う事で作者の勝手な「想 い」をコンテンツにしてみた次第である(笑)。 |
全体の雰囲気は、この様な感じになった。 軍装以外は全くの想像で、資料価値は皆無に等しいが、私にはこの様に見えた(笑)。 しかし、結果的には当時のカラー写真と言うよりは、当時の着色写真と言った感じの仕上りになってしまった・・・。 |
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この写真では、一番手前の兵のみがグリーンカラーの36年型野戦服を着用しているので、思いっきり36年型野戦服らしさを強調する為、 青味の強いフィールドグレーに着色した。 他の兵の野戦服に関しては40年から41年頃に多く見られるフィールドグレーを意識した。 なお、彼等の兵科が砲兵である事は、他の写真から確認出来ているので、兵科色は赤にしている。 |
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良く見るとズボンの明度差は上着以上にある様なので、取り敢えず手前の二人はストーングレーを意識した色に着色した。 右側の兵に関しては?であるが、絵としてはこの方が良いと判断。 ホーロー引きの器は全くの想像で、グリーン系に着色(笑)。 手前のベンチの上のベルトとカメラケースもそれらしく色をのせた。 |
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実は今回の着色で一番自信があるのが、右奥の兵の略帽章(笑)。これはあきらかにベージュ地の極初期タイプの略帽章が付けられている。 この略帽に関しては、全員青味のやや強い初期のフィールドグレーに揃えてみた。 データ上では肌色も各々少しずつ変えてあるのだが、こうして見るとあまり変化がわからない(汗)。 |
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