このページでは、ドイツ軍のM16スチールヘルメットとM35スチールヘルメットの形の違 いを紹介します。
   
はじめに
 
今回は、ブリムヘルメットの原点とも言うべきM16ステールヘルメットとドイツ国防軍が 採用したM35スチールヘルメットの形状をシェルサイズ66cmの物で比較してみる事にした。スチールヘルメットはメーカーにより形状が多少異なるが、大 まかなデザインの変更点を見るという事で、敢えてあまり多くのアイテムを並べる事は差し控えた。
   
M16スチールヘルメット
M35スチールヘルメット
Stahlhelm M16

第一次世界大戦中の1916年に採用になったスチールヘルメットであるが、後継型 のM18スチールヘルメットと共に、1931年採用のM31ライナーを付けて、M35スチールヘルメットが普及するまで使用されていた。約1mm厚の鉄板 プレス製で、前方に張り出したバイザー部と耳から後ろの首を保護するネックガードを有する独特のデザインはあまりにも有名である。

 
Stahlhelm M35

1935年6月25日付けで採用になった新型スチールヘルメットで、1938年頃 迄に今までのM16及びM18スチールヘルメット変わって配備された。ライナーはM31ライナーを使用し、M16・M18スチールヘルメットと比べ、バイ ザー部とネックガードを小さくする事で軽量化にも成功している。
材質はモリブデン鋼を使用しており、60cmから70cm迄、2cmおきに6種類のサイ ズの物が作られていた。
 

M16正面
M35正面
M16側面
M35側面
M16背面
M35背面
M16上面
M35上面
   
 
側面形状の比較
 
今回のコンテンツに使用したシェルの寸法を比較してみた。M16は黒で、M35を赤で描 いてみた。数値の単位はミリメートルで、青い数字は双方の差である。
こうして見ると、M16は全高、全長共にM35より大きく、M31ライナーを使用した場 合はライナー固定ピンの位置からM16は、上部のスペースがM35よりも大きくなっていた事がわかる。
数値的には約1cmの差ではあるが、このスペースを大きくすると、物をくぐる時に頭をぶ つける原因となるので、設計上はこの値は最低限に抑えた方が好ましい。
 
   
今回はSi66の刻印のあるM16スチールヘルメットとET66の刻印のある M35スチールヘルメットを比較してみたが、各写真に細かいキャプションは必要無い位、両者の形が違う事がわかって貰えたと思う。
プレス技術という意味では、ドイツは1916年当時から先進国であったが、M16スチー ルヘルメットには細かいプレス皺が見られるが、M35スチールヘルメットには肉眼で確認出来るプレス皺は全く無い。これがM42スチールヘルメットになる と、再び細かいプレス皺が確認出来る物が多くあるのも興味深い。
また、デザイン面で、バイザーとネックガードが大きく変更された事を書いたが、もう一点 通気用のブッシングも外見上かなり改良されている。M16の通気用ブッシングは直径12、5mmの円柱状で、ヘルメット本体より8mm出ているが、これは 雨天の際に通気口より雨水が侵入するのを防ぐ設計と思われるが、実際には雨水の侵入以上にヘルメットの表面の突起がじゃまだった様で、M35スチールヘル メットでは、この通気用ブッシングの出は約2mmに抑えられている。
M16とM35を比較した場合の形状の変化は、いわゆる進化であるが、戦争中に生産され たM40及びM42スチールヘルメットに関しては、改良というより、生産性向上の為の省力化にとどまっている。
M35からM42スチールヘルメットへのマイナーチェンジに関しては、同一メーカーのヘ ルメットで改めて比較してみることにする。
   
   
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29.Feb.2000 公開
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