ここではドイツ陸軍の様々な”マニュアル”についての展示をしています。
   
ここではドイツ陸軍の様々な”マニュアル”についての展示をしています
   



Heeres Druckvorschriften (H.Dv.) :陸軍教範シリーズ

”Heeres Druckvorschriften”は、直訳すれば陸軍の印刷された規定=陸軍規定書と言ったニュアンスになるかと思われるが、本コンテンツでは”教範”と言う訳語を使用する。
これら”H.Dv. Nr.”を冠した教範は”O.K.H:陸軍総司令部”編纂となっている。
H.Dv.の後に付くナンバーは、欠番があるものの1から499まであり、その内容は各兵科の教範だけでは無く、軍法や関連法令、様々な服務規定等多岐にわたっている。
また、同じナンバーが付いている物でも、内容が更新された物も多く、何年版かで内容が異なっている。

写真は、左から1936年版”H.Dv. 130/3a Ausbildungsvorschrift für die Infanterie Die Maschinengewehrkompanie:歩兵操典 機関銃中隊”、1942年版”H.Dv. 130/2a 同歩兵中隊”、1943年版”H.Dv. 220/4 Ausbildungsvorschrift für die Pionier:工兵操典のSperren:封鎖編(橋梁爆破とバリケード構築が主な内容)”である。





Heeres Druckvorschriften (H.Dv.) :陸軍教範シリーズ

画像は、砲兵の教範の一部である。右から1941年版”H.Dv. 200/5 Ausbildungsvorschrift für die Artillerie:砲兵操典5巻Die Führung der Artillerie:砲兵指揮要領”、中央は1941年版”H.Dv. 141/1 Truppenvermessungsdienst:前線測量要領Heft 1:1巻”、そして左は1941年版”H.Dv. 141/2 Truppenvermessungsdienst Heft 2: 前線測量要領 2巻”である。

これらの教範は、ある砲兵将校が所持していた物である為、指揮要領が含まれている。また、前線測量要領の1巻では地図について、2巻には測量、角度、距離、高低差等の計算法が詳しく解説されている。




各軍共通教範シリーズ

これらの教範は、陸軍独自の物では無く、海・空軍でも使用されていた物で、それぞれの”Dv. Nr.”が付けられている。

左の1939年版”Unterrichtsbuch für Sanitäts-Unteroffiziere und -Mannschaften :衛生下士官兵用教則本”は、陸軍がH.Dv.59、海軍ではM.Dv. Nr. 275、そして空軍ではL.Dv.59となっている。

中央の黄緑色の教範は1939年版で、陸軍ではH.Dv.320/4、空軍ではL.Dv.402/4 ”Wehrmachts-Verwaltungsvorschrift Teil IV Vorschrift für die Heeresverpflegungsstellen:国防軍管理規則 4巻 陸軍糧秣部門用”。

右奥は1941年版のD.(Luft) 1802と、H.Dv.271のナンバーが付けられた”Bildliche Darstellung der Kartenzeichen in den amtlichen deutschen Karten:ドイツの公式地図における地図記号図説 (KARTENFIBEL:地図の手引)”。

右手前は、1939年版H.Dv. 183L.Dv. 52/1 Arzneiheft für Heer und Luftwaffe:陸軍と空軍の医薬品帳”。

これら各軍で共通使用された教範については、”Oberkommando der Wehrmacht:国防軍最高司令部”が編纂していた。

 



 TAMURA氏 コレクション




Merkblatt:説明書(シリーズ)

画像上は、Merkblatt 41/18 ”Anleitung für die Handhabung und Bedienung des M.G.42 als leichtes und schweres Maschinengewehr:MG42の軽機関銃と重機関銃としての取扱い及び操作に関する指針”の表紙である。

画像下は、Merkblatt 77/3 ”Der Panzerknacker”直訳では”戦車くるみ割り”となるが、内容は歩兵兵器等で、戦車を肉薄攻撃する方法を記したマニュアルである。

Merkblatt:説明書シリーズには、この様に武器類を説明した物の他、に下記の様な物が刊行されていた。

Merkblatt 5/2“Richtlinien für den Unterricht im Heerwesen und Nationalpolitik:陸軍生活及び国策に関する教練の指針” (1943年刊行)

陸軍に於ける下士官候補生の審査基準を扱ったMerkblatt 5a/17 ”Prüfungsordnung für Uffz.Bewerber des Heeres” (1943年刊行)

1941と1943年には、Merkblatt 15/5 “Orden und Ehrenzeichen Sammeldruck der geltenden Bestimmungen:”戦功章と名誉章に関する現行法の縮刷版“

Merkblatt 18/7 (L.Mb. 84)“Richtlinien.Besonderheiten des Marsches und Kampfes im Winter:冬季に於ける行軍及び戦闘の特殊性に関する指針” (1941年刊行)

Merkblatt 18/10 “Was muß der Grenadier vom Sturmgeschütz und Panzerjäger wissen?
:擲弾兵が突撃砲及び対戦車猟兵に関して、知っているべき事は何か?“ (1943年刊行)

Merkblatt 18a/17 (L.Mb. 155) “Taschenbuch für den Winterkrieg:冬季戦必携” (1942年刊行)

Merkblatt 18a/18 Kampf in Wüste und Steppe:砂漠及び草原に於ける戦闘” (1942年刊行)

Merkblatt 40/4 “Maschinenpistole 38 und 40:MP-38と40“ (1944年刊行)

Merkblatt 40/6 “Merkblatt für die Ausbildung am MG 34:MG34の教練に関する解説”(1934年刊行)

Merkblatt 47a/25 “Schießanleitung für den Panzerkampfwagen Tiger :ティーガー戦車の射撃指針” (1944年刊行)

Merkblatt 61/1 “Merkblatt für Feldkoch :野戦調理の解説” (1939年刊行)

Merkblatt 51/14 “Die Gasmaske 38 :ガスマスク38型” (1941年刊行)

Merkblatt 80/1 “Richtlinien für die Zusammenarbeit zwischen Panzern und Artillerie:装甲科と砲兵科間の協力に関する指針” (1944年刊行)

と、極一部を紹介したがその内容は多岐にわたっている。




 TAMURA氏 コレクション
 
Lehrbildreihe (Zelldias):教育用スライド

上の画像は、MG42の教育用スライドで、全4巻の構成になっている。(画像は1~3巻)

Lehrbildreihe Nr.221:教育用連続図版221号 (Zelldias:スライド)”Das MG.42
”の各巻のサブタイトルは以下の通り
Teil 1 ”Hauptteile der Waffe und ihre Aufgaben”:第1巻 ”武器の主要部品及び役割”
Teil 2 ”Vänge in der Waffe beim Laden und Schießen”:第2巻 ”
戦闘に於ける装填及び射撃の過程”
Teil 3 ”Überprüfen der Waffe beim Fertigmachen zum Schießen”:第3巻 ”射撃後の点検”
となっており、各箱の蓋の裏面には”Nur für den Dienstgebrauch !:軍務での使用に限る!”のスタンプが押されている。




 
 
Glasbildreihe (Zelldias):教育用スライド

これは”Panzerfaust:パンツァーファウスト”の取り扱いマニュアルのスライド版である。(Nr. der Glasbildreihe 149b)
ガラス板にフィルムを挟んだ物で、”Glasbildreihe:連続ガラス図版”と言われる物。
上のタイプと同様のラインナップがあった様であるが、映写機材等の詳細は不明。
編纂は”O.K.H.:陸軍総司令部”であるが、この教材は”VOLKSSTURM:国民突撃隊”等でも使用された。

これら教育用スライド教材もシリーズ化されていたので、”Glasbildreihe:連続ガラス図版”の方を少し紹介しておくと

131a-e ”Das M.G.34, Teil 1-5 :MG34 1~5巻”
137a-f ”Pionierdienst im Winter, Teil 1-6 :冬季に於ける工兵の任務”
142a-d ”Das M.G.42, Teil 1-4 :MG42 1~4巻”
143 ”Maschinenpistole 44 :MP44”
146a ”Feindpanzer : T34 :敵戦車 T34”
172 ”Marsch motorisierter Einheiten :自動車化部隊の行軍”

この様に、自軍の武器類や部隊運用の他に、敵の兵器に関する物があった。



”D”シリーズ

頭に”D”が付くナンバーのマニュアルには”Druckvorschriften:教範”と”Dienstvorschriften:服務規定”があったが、ここでは”:教範”の方を紹介する。

左はリーフレット型の”Panzerfaust 100m:パンツァーファウスト 100m”の教範でD 560/4のナンバーが付けられている。
この”Panzerfaust”のリーフレット型教範は1943年に、D 560/1”Merkblatt für die Handhabung der Panzerfaust (kl):パンツァーファウスト(クライン)の取扱説明書”、”D 560/2 Merkblatt für die Handhabung der Panzerfaust 30m:パンツァーファウスト 30mの取扱説明書”と、”D 560/3 Die Panzerfaust 60m:パンツァーファウスト 60m”が発行されている。

右は1944年に発行された”D 1854/3 Sturmgewehr 44(StG 44) Gebrauchsanleitung
:突撃銃44の取扱い指針”である。



 
 
前線兵士向けマニュアル

画像左から”Taschenbuch für den Winterkrieg:冬季戦必携” (1942年刊行)、前述の”Merkblatt:説明書”シリーズに同じタイトル(Merkblatt 18a/17) が見られるが、この本との関係は残念ながら不明である。
東部戦線で1941年の泥濘と、1941-42年の冬季戦を経験し、前線兵士に泥濘や厳寒に対する様々な対処法を周知する事を目的に作られたマニュアルである。

画像中央は、Bildheft 170 ”Tarnung aller Waffen :様々な戦闘に於ける偽装(カムフラージュ)”この本は、上で紹介したスライド教材の解説書で、本来はスライド教材とセットになっていた物である。
Lehrbildreihe Nr.170a-dのナンバーが付されていて、上のM.G.42のスライド同様に”Nur für den Dienstgebrauch ! :軍務での使用に限る!”との注意書が印刷されている。

画像右の”TORNISTER-LEXIKON :背嚢百科”は1943年に刊行された前線兵士向けの、衣食住環境改善を目的としたマニュアルである。




 
 
Taschenbuch : ポケットブック(必携)

上の画像は、”Sonder –Nachtrag zum Heeresverwaltungs-Taschenbuch 1941/42 :陸軍管理部門用特別補完ハンドブック 1941/42年版”(左)と、1942年版の”Taschenbuch für den Verpflegungs-Lagerbeamten :糧食の保存に関するハンドブック”(右)である。
”Sonder –Nachtrag zum Heeresverwaltungs-Taschenbuch :陸軍管理部門用特別補完ハンドブック”は、陸軍の管理部門が必要とする、給与・被服・糧食に関する関係法令・規定・書式見本等で、版形こそ150mm×113mmと小型であるが、厚さはその内容が1408頁にも及ぶ為、50mmを超えている。

一方”Taschenbuch für den Verpflegungs-Lagerbeamten :糧食の保存に関するハンドブック”の方は、食材毎に定められた保存時の温度と湿度をまとめた物で、61頁のまさにハンドブックである。




 
”Potsdamer Tafeln:ポツダマー・ターフェルン(教育用カード)”シリーズ

これも各種”Heeres Druckvorschriften (H.Dv.) :陸軍教範”を元に作成されたカード型教材で、”Potsdamer Tafeln:ポツダマー・ターフェルン”シリーズである。

各項目毎に、3ツ折(6頁)ないし4ツ折(8頁)の厚紙に印刷されており、上の画像の”Ausbildungstafeln für die Infanterie: 歩兵操典カード”は、1~23まであった。

H.Dv.Nr. の付された教範の抜粋ではあるが、内容の順番も独自の様で、1枚目が”Beobachtungdienst und Meldedienst:斥候及び伝令任務”となっている。




 
”Potsdamer Tafeln:ポツダマー・ターフェルン(教育用カード)”シリーズ

上の画像は左から、Wa14”STIELHANDGRANATE 24:手榴弾24”、Wa 1”Wirkung der Infanteriewaffen:歩兵兵器の緒元”、GⅠ/Ⅰa”Die Gasmaske 30:ガスマスク30”である。

本シリーズは、右上角のアルファベットと数字を索引とする事が出来る。
この部分が黒地に白抜きのアラビア数字はA.T.I.(
Ausbildungstafeln für die Infanterie):歩兵操典カードシリーズを表し、A.T.N.は通信関係、Gは(毒)ガス防護、Wa.は武器類と分類出来る。

手元にあるカードは全て1941か42年製であるが、武器類のラインナップにM.P.38, 40,は無く、M.G.08/15やM.G.13があるのが興味深い。





 
REIBERT:ライベート(操典副読本)

ドイツの兵士になるためのマニュアルとして有名なハンドブックで、書名は著者Wilhelm Reibert:ヴィルヘルム・ライベート大佐(博士)に因んだ物で、1929年から販売が開始され、改定を繰り返し現在に至っている。

2次戦時の”REIBERT:ライベート”は各兵種(同一兵科でも自動車化部隊は別になっていた)毎に編纂されていた。
内容はドイツの歴史に始まり、兵士としての基礎知識、各兵科の専門分野に関する記述等である。

基本は先に紹介したH.Dv.Nr.の付された各種教範が元になっているが、いわゆる教範が支給(貸与)品であったのに対し、これらは私費購入品であった事が特徴である。

以下は、1940年の”REIBERT”シリーズのラインナップである。(1939年には17までが刊行されていた)

 1. Schütze der Schützenkompanie : 歩兵中隊の兵卒
 2. Schütze der Schützenkompanie (mot.) : 歩兵中隊の兵卒(自動車化)
 3. Schütze der M.G.Kompanie : 機関銃中隊の兵卒
 4. Schütze der M.G.Kompanie (mot.) : 機関銃中隊の兵卒(自動車化)
 5. Schütze der Infanteriegeschütz Kompanie : 歩兵砲中隊の兵卒
 6. Schütze der Infanterie Panzerabwehrkompanie : 歩兵科対戦車中隊の兵卒
 7. Schütze der Infanterie Nachrichten Einheiten : 歩兵科通信部隊の兵卒
 8. Reiter (einschl. Infanterie Reiterzüge) : 騎兵(歩兵科騎兵小隊を含む)
 9. Kanonier (bespannt) : 砲兵(牽引)
 10. Kanonier (mot.) : 砲兵(自動車化)
 11. Kanonier der Beobachtungsabteilung : 観測大隊の砲兵
 12. Pionier : 工兵
 13. Nachrichtensoldat (einschl. Nachrichtenzuge) : 通信兵(通信小隊を含む)
 14. Panzerjäger : 戦車猟兵
 15. Panzerschütze : 戦車兵
 16. Schütze und Kradschütze der Panzertruppe : 装甲部隊の兵卒とオートバイ兵
 17. Kraftfahrer : 運転兵
 18.Schütze der Fliegerabwehrkompanie : 対空砲中隊の兵卒





Das Kommandobuch
指揮要領
Die Schützenkompanie

歩兵中隊

1940年に出版されたこのマニュアルは、Carl Siwinna大尉と、von Heygendorff中尉が、H.Dv.Nr.の付された教範を元に、歩兵中隊の指揮官向けに必要な事項をまとめた物である。このマニュアルに使用された主な教範は以下の通り

H.Dv. 103 軽迫撃砲36(5cm)
H.Dv. 104 重迫撃砲34(8cm)
H.Dv. 130/2a 歩兵操典(歩兵中隊用・各個教練・分隊)
H.Dv. 130/2b 歩兵操典(歩兵中隊用・歩兵小隊・歩兵中隊)
H.Dv. 130/3a 歩兵操典(機関銃中隊)
H.Dv. 130/4a 歩兵操典(歩兵砲中隊)
H.Dv. 130/5 歩兵操典(歩兵科対戦車中隊)
H.Dv. 130/7 歩兵操典(通信小隊及び大隊・通信隊)
H.Dv. 130/8 歩兵操典(騎兵小隊)
H.Dv. 130/9 歩兵操典(歩兵の指揮及び戦闘・歩兵大隊)
H.Dv. 130/11 歩兵操典(歩兵の野戦築城)
H.Dv. 141/1 前線測量要領(地図)
H.Dv. 205/1 兵員用テント機材規則
H.Dv. 240 小銃・軽機関銃・ピストル等の射撃規則
H.Dv. 276 野戦築城規則
H.Dv. 316 全ての戦闘に於ける工兵任務
H.Dv. 362 行軍用コンパス取扱要領
H.Dv. 448/6 観測と測量機材

この他、特に行進の項目では”Merkblatt:説明書”シリーズが使用されている。

こうして必要な事項をまとめたマニュアルは、当時多数刊行されていた。




Pionier-Fibel:工兵の手引

H.Dv.Nr.の付された教範は、各項目に付いて詳細に記されている反面、場合によっては複数冊を参照しなくてはならない。

この”Pionier-Fibel:工兵の手引”は、Zahn中尉と言う現役の工兵科将校が以下の教範から、特に重要なポイントを選んでまとめた本である。

 1.H.Dv.Nr.276 Ⅰ-Ⅲ Feldbefestigungsvorschrift:野戦防備施設規則
 2.H.Dv.Nr.222 Ⅰ-Ⅳ Brückenbau:架橋
 3.H.Dv.Nr.268 Tarnanleitung:偽装指針
 4.H.Dv.Nr.316 Allgemeines Pionierdienst für alle Waffen:全ての戦闘に於ける工兵の一般的任務
 5.H.Dv.Nr.220 (Sprengvorschrift:爆破規則)

この”Fibel”もシリーズになっており、他に下記の様なラインナップがあった。

Soldatenfibel :兵士の手引
Die neue Gruppe Tarnfibel :新 集団偽装の手引
Kavalleriefibel :騎兵の手引
Sanitätsfibel :衛生(看護)の手引
Gefechtsfibel :短期戦闘の手引
Artilleristenfibel :砲兵の手引
Nachrichtenfibel :通信兵の手引
Sandkastenfibel :机上演習の手引
Ünterführerfibel :下級指揮官の手引
Adjutantenfibel :副官の手引




 KODERA氏 コレクション

 
Kochanweisungen:調理の手引

”Kochanweisungen (Puddingspeisen, Soßen, Suppen und Getränke) für die Wehrmacht”:”国防軍用調理の手引(プディング料理、ソース、スープ及び飲料)”

Herausgegeben nach Durchsicht durch das Oberkommando des Heerer von Dr. August Oetker, Bielefeld:ビーレフェルトのアウグスト・オエッカー博士(社)の精査後、陸軍最高司令部によって公表された。

これは、通常のマニュアルとは少々趣が違う物で、現在でもあるドイツの大手食品メーカーDr.Oetker社の製品を使用した調理法を記した物である。

特徴的なのは、各レシピに1人分の分量と100人分の分量が記されている点で、大量調理の利便性を考慮してある事である。

1939年に刊行されたこのマニュアルは、当時国防軍と取引のあった同社が、国防軍向け販促ツールとして制作し配布した物であると考えられる。




SOLDATENLEXIKON:兵隊百科シリーズ

最後に紹介するこの”SOLDATENLEXIKON:兵隊百科”は、軍が使用したマニュアルではない。

本のタイトル”Rekruten Lexikon:初年兵百科”や、サブタイトル”Ein Merkbuch für den werdenden Soldaten:兵士の卵のための備忘録”からも解るように、これから入営する者達が、軍隊生活について予習したり、新兵達が入営後に使用した物で、様々な教範を元に書かれた項目以外に、軍隊独特の生活関連事項が記載されている。

各項目はA.B.C順に掲載されていて、辞書の様な使いか方が出来る。

この”SOLDATENLEXIKON:兵隊百科”もシリーズ化されており、”Rekruten Lexikon:初年兵百科”以外に”Infanteriedienst-Lexikon:歩兵勤務百科”や”Unterführer-Lexikon:下級指揮官百科”、”Nachrichten-Lexikon:通信兵百科”、”Pionier-Lexikon:工兵百科”、更には”Sanitäts-Lexikon:衛生兵百科”と言ったタイトルの物も出版されていた。

 
補足

本コンテンツでは、タイトルを”マニュアルの分類”としているが、これはあくまでコレクターの視点での分類である事をお断りしておく。
また、今回紹介した物は膨大な種類があったマニュアル類の極一部に過ぎず、これからいわゆるマニュアル類を収集しようとする人達の為の、「入門編」として捉えてもらえれば幸いである。


        
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