このページでは、ドイツ陸軍と武装親衛隊の 山岳部隊の徽章を紹介します。
   
はじめに
 
このコンテンツでは、陸軍と武装親衛隊の山岳部隊のエーデルヴァイス章を中心とした徽章 類を紹介する。
陸軍の刺繍タイプに関してはまだバリエーションを取材させて頂いたのだが、あまりにも数 が多かったので一部割愛させて頂いた。
本コンテンツを製作するにあたり、数多くの貴重なアイテムを提供して下さった山岳部隊コ レクターの堀内氏に、この場で感謝の意を表します。
   
山岳部隊袖章
  

 堀内氏コレクション
 
刺繍タイプの山岳袖章
 
ドイツの山岳部隊は伝統的な兵科で、ヴェアマハトの当初からあった兵科の一つであった。
 
新生ドイツ陸軍で編制された山岳部隊には、兵科色以外にそれと区別する特別な徽章類は無かったが、1939年5月2日に制帽用、山岳帽 用、制服用のエーデルヴァイス章が制定された。
 
写真は袖に付ける刺繍タイプのエーデルヴァイス章であるが、左側の物はハーケンとザイルをデザイン化した縁取りのトップが銀糸で刺繍さ れており、将校用とも言われている。
 

 堀内氏コレクション
 
刺繍タイプの山岳袖章
 
刺繍タイプのエーデルヴァイス章には、実に多くのバリエーションが存在するが、これは徽章類は一定の規格に順じていれば良かった為で、 他の刺繍製の徽章類にも共通している。
 
写真のエーデルヴァイス章は2つとも下士官・兵用タイプであるが、台地の色の濃さが異なっている他、刺繍の図柄も若干異なっている。
 
(トップのハーケンに付いているリングの形状や花と葉の重なり方等に注意)
 

 堀内氏コレクション
刺繍タイプの山岳袖章
 
これも下士官・兵用の刺繍タイプのエーデルヴァイス章のバリエーションである。
 
台布の色や、細かいディティールが異なっているが、この様なバリエーションは数多く存在している。
 
これらの刺繍は通常パンチカードで動かすミシンで刺繍されていたが、パンチカードを制作する者の癖や、ミシンの糸のテンション等でばら つきが生じたと言われている。

 堀内氏コレクション
刺繍タイプの山岳袖章

これも刺繍タイプのエーデルヴァイス章のバリエーションであるが、右側はモール製刺繍の高級品。
 
この様な高級品は一般的には外出着や将校の勤務服等に付けられる事が多かった。
 
将校であってもモール製刺繍は高価なため、野戦服には安価な刺繍タイプやBEVOタイプを付けている事も少なくない。


 堀内氏コレクション
BEVOタイプの山岳袖章

1939年5月2日制定のエーデルヴァイス章には写真の様なBEVOタイプもあった。
 
この2つのダークグリーン地のエーデルヴァイス章も良く見ると、トップのハーケンや下部のザイルの結び目等の細かい部分が異なっている が、BEVOタイプの徽章類も数社で生産されていた為、この様なバリエーションが存在するものと思われる。


 堀内氏コレクション
 
BEVOタイプの山岳袖章
 
写真左:1939年から1940年にかけて、野戦服の襟がダークグリーンからフィールドグレーに変更されたのに伴い、エーデルヴァイス 章もフィールドグレー地の物が作られる様になった。
 
写真右:これは熱帯服用のエーデルヴァイス章。
1941年のアフリカ派兵に伴い制定された物と思われるが、詳細についてはわからない。
 
  
山岳帽帽章
  
 
山岳帽用エーデルヴァイス章
 
これは山岳帽の左側面折り返し部に付ける金属製のエーデルヴァイス章。
 
規定では、鍔の末端部から25mm後ろに45度の角度で取り付ける事とされていた。
 
この金属製エーデルバイス章も、材質やディティールの異なるバリエーションが存在する。
 
山岳帽用エーデルヴァイス章
 
上の徽章の裏側。
 
この写真で見ると、花の中央部が別パーツで作られている事が理解できると思う。
 
金属製のエーデルバイス章は台布に縫いつけてから帽子に取り付けられている場合と、山岳 帽に直に縫いつけられている物がある。
 
陸軍T字型帽章
 
ヴァイマール時代のライヒスヴェーアからヴェアマハトになると、伝統的な山岳帽にも国家 鷲章を付ける様になった。
 
当初はダークグリーン台地に白糸で刺繍されていたが、戦争が始まって他の徽章類と同じく フィールドグレー台地にライトグレーに変更された。
 
この徽章は陸軍の42年型略帽や、初期の43年型規格帽章としても使用されていた。
 
    
武装親衛隊
  
 
SS用山岳袖章と山岳帽章

SSでは1940年に最初の山岳部隊が編制されたが、当初はSS用の徽章類は制定されていなかった。
 
左側が1943年10月1日制定のSS山岳部隊用袖章で、右袖の付け根より16cmの位置に付けるとされていた。
 
右はやはり1943年10月1日制定の、SS山岳部隊用エーデルヴァイス帽章。
 
これは山岳帽や規格帽の左側面折り返し部に45度の角度で取り付けられていた。
 

刺繍タイプのSS用規格帽章

1943年採用の規格帽章。上のエーデルヴァイス帽章を付ける場合は、この様に鷲と髑髏が一緒になったタイプの帽章が付けられ た。
 
SSでも1940年には山岳帽が採用されたが、当初の物は髑髏章を正面に、国家鷲章を左側面に付けていた。
 
この時期の徽章は40年型略帽の物や、37年型略帽の逆三角形の国家鷲章、制帽用の金属製髑髏章などが使われていた。

     
   
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10.Sep.2001 公開
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