このページでは、陸軍とSSの将官の徽章を紹介します。
   
はじめに
 
今回は、陸軍とSSの将官用徽章を紹介する。陸軍もSSも将官用徽章に関しては、実際その殆どがオーダーメイドであったので、これが必 ずしも標準と言う訳では無いが、一般の将校用徽章類よりもハイグレードな雰囲気を楽しんで頂ければ幸いである。
本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコレクションを取材させて下さった菊地氏、 Pucki氏、クラウゼのオーナー山下氏に感謝の意を表します。
   
陸軍将官の徽章
  

 
 資料提供 クラウゼ
陸軍将官の徽章
 
これは、当サイトの”陸軍将官服”で紹介して いる陸軍大将の勤務服である。
 
上述の様に、将官の被服類はオーダーメイドの物が多いため、徽章類もその将官の好みに合わせて作られており、通常はお気に入りのテー ラーに預けられていた。戦後、その様なテーラーから、有名な将官の未使用の制服等が流出したのは、その様な経緯があった為である。

 Pucki 氏コレクション
陸軍将官の徽章
 
これは、熱帯用野戦服に付けられていた陸軍中将用徽章一式である。
 
襟章は芯材が入れられていないタイプで、肩章も脱着式になっている。
 
これらは、洗濯の回数が多くなる野戦用被服に多く見かける特徴の一つである。

 Pucki 氏コレクション
陸軍将官用国家鷲章
 
陸軍将官用の国家鷲章はダークグリーンベースに金糸手刺繍で作られており、材質や作りも様々であった。
 
写真は銀線等に金メッキを施した金モール糸を使用し、ボール紙の芯を入れて作られている物で、経年変化で変色している。

 資料提供 クラウゼ
 
陸軍将官用国家鷲章
 
これは、ゴールデンイエローのcelleon:(ツェロンと言う化繊)糸を使用し、やはりボール紙の芯を入れて作られているタイプ。
金モールは経年変化で変色する事もあり、変色しないツェロンを好む将官もいた。
 
資料によってはツェロン製国家鷲章を末期型としている物もあるが、海軍等では当初からツェロン製の物が作られていて一概に末期型とする のは疑問がある。
 

 Pucki 氏コレクション
陸軍将官用襟章
 
ドイツ陸軍では佐官までは同一のデザインの襟章が制定されており、兵科将校の場合は襟章にも兵科を表す兵科色が入れられていたが、将官 では細かい兵科は徽章類に反映されないシステムであった。
 
通常は写真の様に赤の台布に金色のアラビアンアラベスク(唐草)模様が刺繍されたが、特別職種の将官は医療は紺色、警察は緑色、湾岸砲 兵は水色、行政は深緑色等の様に、その職種を表す台布が使用されていた。
 
基本的なデザインはプロイセンの伝統的な物であるが、1900年からは将官の襟章として採用されている。
 
アラベスク模様は1939年頃から金糸以外に黄色や黄褐色の糸で刺繍される事もあった。

 

 資料提供 クラウゼ

 
陸軍将官用襟章
 
国防軍(ヴェーアマハト)になってからの陸軍では当初将官用の襟章のデザインは全階級同一であったが、1939年〜1940年の西方戦 役で勝利を納めた功績で、40年の7月19日にカイテル、クリューゲ、ブラウヒッチュ、ボック、ライヘナウ、リスト、ルントシュテット、レープ、ヴィッツ レーベン等が元帥に昇進した事で1941年4月3日に元帥用襟章のデザイン(唐草の葉が2組から3組に増やされた)が制定された。
 
襟章の刺繍に付いても将官の好みで発注された為、使用しているモールや形状も様々で、バリエーションは極めて多い。
 

 Pucki 氏コレクション
陸軍中将脱着式肩章
 
陸軍の将官用肩章は、襟章同様通常台布は赤いウールやフェルト生地が使われている。
 
これは中将の熱帯用野戦服に付けられていた肩章で、脱着式肩章になっている。
 
この肩章は銀モールを編んで作ってある為、経年変化で変色してしまっている。

 Pucki 氏コレクション
陸軍中将脱着式肩章
 
これは、上の脱着式肩章のクローズアップ。
 
ピプがシルバー製ではなくジンク製であるが、これは野戦用の物だから高価なシルバー製ピプを付けなかったのであろう。

 資料提供 クラウゼ
 
陸軍大将差込式肩章
 
この肩章は前述のツェロン製の組紐を使用した物で、持ち主が大将に昇進した時に新調した物である。ツェロンに関しては1943年に軍需 相シュペアーから金属類の節約を目的として、徽章類にも金属モールの使用を控え、ツェロンの使用を推奨する通達が出されている。
 
  
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21.Dec.2001 公開
23.Dec.2001 改訂
31.Jan.2002 改訂
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