ここでは、ドイツ軍装品に使用されていたペイントについ ての展示をしています。
   
今回はドイツ軍の軍装品に使用されていたペイントの代表的な物を紹介します。こ こに記載した内容はあくまで一般的傾向に付いての記述で、多くの例外が存在していた事を御承知おき願います。
   
 
フィールドグレー
 
ドイツ軍と言うとフィールドグレー(フェルトグラウ)のイメージがあるが、スチールヘルメット(1940年3月迄)やベルトバックル、 野戦服のボタン等の塗装色として使われた。
スチールヘルメットに関しては1940年3月にブラックグリーンに塗装色が変更されたので、フィールドグレーで塗装されたのは1935 年型と1940年型の一部と言う事になる。
因みに写真のヘルメットはSSの40年型スチールヘルメットで初期型のSS用デカールが付けられている。
ただし、このフィールドグレーにもかなりの色巾があるので、参考までと言う事は御承知おき願いたい。
 
フィールドグレー
 
野戦服のボタンやベルトバックルを見ると、フィールドグレーも年代によって変化している事がわかる。これは野戦服の生地色の変更による 物で、初期のものは青味が強く、後のものは茶色味が強くなる。
写真の左の服地は1941年頃から使われた服地でボタンは初期の青味が強いタイプ。
中央は1940年頃の服地でボタンは既に茶系の強いタイプ。
右はフェルトグラウ43と言われる服地と茶系の強いボタン。
 

 
 
フラットブラック
 
ドイツ軍の装備品には黒も結構使われている。
 
代表的な物としては写真に写っている初期の飯盒・水筒のコップ、一部の懐中電灯、また写 真には写っていないが、装備用ベルト金具や銃剣の鞘・卵型手榴弾なども黒で塗装されていた。
 
飯盒と水筒のコップに関しては後にもう少し迷彩効果がある色が変更されたが、黒い塗装が 全く姿を消した訳では無い。
 
 

 
 
フラットブラック
 
スコップのブレードや銃剣の鞘に関しては終始黒色が塗装されていた。
 
何故これらの装備のみ塗装色の変更が行なわれなかったのかはわからないが、末期には黒に 塗装されたG43半自動小銃のマガジンなどもあったので、何か関連があったのかもしれない。
 
 
 

 
 
ダークグリーン
 
写真はガスマスク収納缶であるが、色の巾はあるものの初期からダークグリーンに塗装され たいた物が多い。
ただし、初期には赤の防錆塗装が下塗りされていたが、末期にはいきなりダークグリーンの 塗装をした物もあった。
ガスマスクは製造管理から区別すると武器扱いで、銃やスコップは例外として武器類と同じ 色が塗られていたと考えられる。
事実このダークグリーンは兵士個人に支給される他の軍装品にはあまり塗装されていない。
 
 

 
ダークグリーン
 
ダークグリーンはガスマスク収納缶以外に対戦車地雷や24年式柄付き手榴弾の弾頭部、弾薬箱やMG用対空三脚やラフェッテ等にも塗装さ れていた。
 
これは戦争初期の装備類の標準色であったが、1942年頃からは様々な塗料が使われる様になり、1944年以降は殆どがダークイエロー に変更された。
 

 
ブラックグリーン
 
1940年3月以降、スチールヘルメットの色はフィールドグレーからブラックグリーンに変更された。
 
ヘルメットの迷彩効果から考えるとフィールドグレーの方が優れている感じはするが、実際には迷彩が必要と思われた時には指揮官の指示で 現地の泥などを塗布する事になっていた。
 

 
ライトグレー
 
装備品の塗装の目的として、一つは防錆効果があった訳だが、YストラップのDリングや、ベルトループ金具などの多くはライトグレーに塗 装されていた。
また写真に写っている軍用メガネケースや懐中電灯の一部にもライトグレーが塗られていた。
なお、初期のアフリカ用ガスマスク収納缶もライトグレーに塗装された物があったと言われている。
 

 
オリーブグリーン
 
1942年頃から飯盒や水筒のコップ、ベルトバックル等の塗装に突然オリーブグリーンが使われだした。
これは今までの塗装色より迷彩効果が高いと言う事も理由として考えられるが、もしかすると西方戦役や東部戦線の初期に大量に捕獲したペ イントを使用した可能性も考えられる。
 

 
 
オリーブグリーン
 
このオリーブグリーンはダークグリーンに代わってMGの対空三脚や重機関銃用のラフェッテなどにも塗装されたが、弾薬箱に塗装された物 の存在は確認していない。
 
なお、このオリーブグリーンの使用は一部の例外を除き1943年末頃迄で飯盒と水筒のコップ以外の装備にはあまり塗られなくなった様で ある。
 
 

 
ジャーマングレーとダークイエロー
 
この2色は元々車両に塗装されていた色であるが、1943年頃から様々な装備品にも塗られる様になった。
ジャーマングレー(パンツァーグラウ)は1943年2月以降、車両の標準色がダークイエロー(ドゥンケルゲルプ)に変更された為、在庫 処分的に使用されたと思われる。
 

 
 
ジャーマングレーとダークイエロー
 
また、1943年頃からは軍用品の様々な分野で生産性の理由から統一規格が導入され、鉄製装備の多くにダークイエローが塗装される様に なった。
写真にある弾薬箱やMGの予備銃身ケースの他にジェリカンや双眼鏡などもダークイエローが塗られている。
 
 
ダークイエロー
 
ダークイエローと言ってもゲルプブラウン(黄茶色)と、いわゆる戦車などの標準色になったダークイエローは違う色であった。
 
写真はアフリカ用のスチールヘルメットであるが、1941年からアフリカ向けに使われたのはゲルプブラウンの方であったと思われる。
 
これは元々農業機械や海軍などでは使われていた標準色であったと言われており、1943年からはダークイエローはサンドの様なもっと明 るい色に変更されている。
 
   
  
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16.Jan.2001 公開
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