このページでは、ドイツ軍の兵営内での生活 について紹介します。
   
はじめに
 
今回はドイツ軍の兵営内での生活について、軍装品や当時のマニュアル・プライベート写真 を交えて紹介する。兵営内の軍隊生活自体がどのような物であったかについては映画08/15のような素晴らしい作品があるので、ここでは少し変わった視 点、軍装コレクター的な視点で見てみる事にする。今回は被服の手入れを中心に取り上げてみた。本コンテンツを制作するにあたり、貴重な写真やコレクション を貸して下さった、schmidt氏、えっさい氏に感謝の意を表します。
   
 

 
入営者用兵営生活紹介ガイド
 
これはSoldatenleben:兵隊生活というタイトルの付いた入営者用兵営生活紹 介ガイドで、1937年頃の物である。これを見ると軍隊生活は上げ膳据え膳、廻りは皆優しいし、ビールは飲み放題で女性にはモテモテ・・・と夢の様な?生 活が描かれているが(笑)、当時、この様なマニュアルが作られていた事自体は興味深い。
イラストも当時の軍装や兵営内の風景、世相風俗を的確に描いている。
具体的な内容に付いては、改めて機会を作って紹介してみたいと考えている。
 
 
写真提供:schmidt氏
洗濯風景
 
上の画像とはうって変わって、こちらは現実の兵営生活を写したプライベート写真で、コッ トンの服を自分達で洗濯している。
洗濯場の形状や水道の蛇口の形状も興味深い。蛇口も良く見ると先端にホースが付けられる 様な工作が施されている様だ。
本題に戻って、洗濯に関しては、この様にコットン製被服は洗濯を繰り返す事がなされてい たが、ウール製被服は服を傷めないで洗濯する事が難しいので、やたらと洗濯する事は無く、泥汚れ等は良く乾燥させてから、”はたいて”汚れを落としてい た。
 
当時の洗濯セッケン
 
写真左がベークライト製のセッケン箱、右上はSS用の洗濯石鹸で包み紙には、” Hellada”Seifenfabrik Kadlec & Soehne Prag-Michleとプリントされている。
”Hellada”は商品名。
Seifenfabrik Kadlec & Soehne はメーカー名。
Prag-Michleは所在地(プラハ)。
 
右下も当時の代表的な洗濯石鹸。
Praemien Kernseife:プレミアム塩析石鹸とモールドしてある。
 
 
当時の洗濯セッケン
 
セッケン箱の中には画像の様に、細いリブがモールドしてあり水に濡れたセッケンが密着し ないようになっている。画像では殆ど黒に見えるかと思うが、実際にはかなり黒に近いが焦げ茶色をしていて、刻印等は無い。
SS用石鹸のこちら側には"SS-Packug :SS−包装”とプリントされている。
このSS用のセッケンはポーランドで箱に入った状態で発見されたと言う説と、最近東欧で 作られた物であると言う説があるが、真相はわからない。
 
下のセッケン箱に入っている方には、”fuer Knochen chr.Duerr Banberg”と商品名と製造メーカーがモールドされている。
 
ウール製被服の手入れについて
 
これはSoldatenlexikon:兵隊百科(1935年版)に掲載されている被服 の手入れについての図解である。
 
ウール製の被服については、頻繁に洗濯をすると痛んでしまうので、この様に乾燥させた服 をハタキで叩いて汚れを落とす様指示している。
 
Soldatenlexikon:兵隊百科(1935年版)について興味のある方は、資 料館の中の図書館に”兵隊百科”のコンテンツがあるので、そちらを参照して貰いたい。
 
えっさい氏コレクション
ハタキ
 
上で紹介したハタキは、木製の棒の先に柔らかい革のひもが付けてある物で、よくドイツ軍 のムチと間違えられて紹介されているが、実際にムチとして使用されていたかどうかはわからない(笑)。
 

 
 
当時の洗剤
 
ウール製の被服も洗える洗剤。
 
上のハタキで綺麗に汚れが取れなかった場合には、被服用洗剤も用意されていた。
 
パッケージには、ウール:Wolle・シルク:Seide・スフ:Zellwolle・ 人造シルク:Kunstwolleに使用出来るとプリントされており、ストッキング:Struempfe・トリコット製品:Trikotagen・ニット 製品:Stricksachen・高級下着:feine Unterwaesche・ワンピースやドレス:Kleider・制服:Uniformen等にとも書かれている。
 
ウエストベルトの手入れについて
 
これはREIBERT:陸軍の操典に掲載されている革製のウエストベルトの手入れについ ての記載。
保革クリームの塗り方や磨き方迄指示してある。
 
他に、靴の手入れ方法等からベッドメーキング、クローゼットの収納整理に関しても記載さ れているので、兵営生活続編も作ろうと考えている。
ベルト用ワックス
 
これは、ウエストベルトの手入れに使われていたワックス:Koppelwachsで、”Heigaeha”と言う商品名がプリントされ ている。
皮革製装備の手入れ風景
 
兵舎の中でブーツ、弾薬盒、ウエストベルトの手入れをしている兵士達。
写真の手前には、下で紹介しているような、営内用の皮革装備手入れセットが写っている。
皮革装備手入れセット
 
兵営内で使用する、皮革装備手入れセット。これは、RAD:国家労働奉仕団とWehrmacht:国防軍共用とプリントされている。
 

 
セットの中身
 
上の缶の中身。写真左より、皮革用クリーム、ブラシ3種とウエス。
服装検査風景
 
伍長殿より、各自のブーツの手入れ状況を検査されている兵士達。
   
   
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13.May.2000 公開
12.May.2002 改定
31.Aug.2003 改定
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