ここでは、ドイツ軍装品のサイズ表示についての展示をし ています。
  
今回はドイツ国防軍や親衛隊で採用されていた、軍装品のサイズ表記の一 部を紹介します。
  
ヘッドギアのサイズ表示
  
スチールヘルメットのライナー

スチールヘルメットのサイズはシェルとライナーの両方にサイズがあるが、実際の着用に関係するのは当然ライナーのサイズである。
第二次世界大戦中はM31ライナーが使用されていたが、通常サイズはライナーの革製ハンモックにスタンプされていた。
この画像は1939年製のドイツ空軍用スチールヘルメットの物だが、ハンモックに61(cm)のサイズスタンプが押されている。
このサイズスタンプは通常黒かブルーのインクが使用され、中には縁取りのある数字が押されている場合もある。

スチールヘルメットのライナー

この画像は陸軍用M42スチールヘルメットのライナーの画像だが、このように革製ハンモックの裏に押されているスタンプの場合は ライナーのサイズとは限らないので注意。本来はハンモックの表に実際のサイズがスタンプされていたと思われるが、肉眼では確認できない。これはハンモック が材料の段階で60cmまでのハンモックに使えるという意味のスタンプで、実際このライナーはサイズ59cmに仕上げられている。
ライナーは52cmから63cmまで1cmずつサイズを変えて作られていたが、ハンモックは56cmから59cmまでは59cmのハン モックが使われるという事もあった様である。

略帽
 
SS34年型略帽の内装にある57のサイズスタンプ。
内装に使われている生地が黒い被服類の場合はこの様に白のスタンプが使用される。(海軍 の略帽で黄色のスタンプも確認されている。)
代表的な例ではSSや空軍の戦車搭乗服や略帽などで例を見る事が出来る。
下のタグは初期のSSの被服類に良く見られるオイルタグだが、SSの被服類が徐々に RZMの統制から外れて行くと共に付けられなくなった。
略帽
 
SS39年型将校用略帽の内装にある56のサイズスタンプ。
将校の被服類はオーダーメイドの物が多く存在するが、当時の軍服の販売店(クライダー カッセ)等では様々なグレードの既製品も用意されていた。
この略帽も恐らくそう言った物の一つと思われ56cmのサイズスタンプが押されている。 (ただし製造メーカー・製造年に関するスタンプは無し)
規格帽
 
規格帽の内装にある57のサイズスタンプ。
サイズスタンプの下にRB Nrが押されているが、これは国家工場番号(Reichsbetriebsnummer) の略で、1942年末より使用されたと言われている。
番号は△/●●●●/◯◯◯◯の様に/で区切られていおり、●●●●が工場を、◯◯◯◯が地名を表している。
  
野戦服・ズボンのサイズ表示
  
野戦服
 
陸軍の官給野戦服の場合は、通常画像の様に前面のボタン取りつけ部裏地にサイズスタンプ と製造地・製造年を表すスタンプが押されている。
この様な場合、下方にある包帯用ポケットにメーカースタンプが押されている事が多い。
39:襟から腰までの長さ 42:首廻り
96:胸囲
65:着丈 62:袖丈
Bはベルリン 41は1941年製造を表している。 
野戦服
 
これはW-SSの43年型野戦服のスタンプだが、SSでは当初号数によるサイズ表示をし ていたが、これは国防軍式のサイズ表示に変更されている。
43:襟から腰までの長さ 42:首廻り
90:胸囲
68:着丈 68:袖丈
SSが当初使用していた号数によるサイズ表示に関しては、また別の機会に詳しく紹介する が、体型別に3種類の号数が設定されていた。
野戦服
 
陸軍の44年型野戦服のサイズスタンプ。
この服のサイズスタンプはちょっとレイアウトが異なっている。
45:首廻り
90:胸囲 42:首から腰までの長さ
84:胴廻り? 64:袖丈 の様であるが、定かでは無い。
WB44 のWBは地名の略号 1944年製。
胴廻りのサイズが表記されていたとする資料は未見だが、短ジャケットの場合は重要な要素 である事、袖丈にしては長すぎる事、実測の結果とほぼ一致する事から胴廻りとしてみた。
野戦服
 
SSの44年型迷彩服はボタン取り付け部の裏地が迷彩布で作られているため、通常の位置 にスタンプを押す事が出来ないため、この様に左右の胸ポケットの裏などにスタンプが押されている。
 
SS-BWの下は通常と同じく
44:首から腰までの長さ 42:首廻り
92:胸囲
70:着丈 67:袖丈
 
ズボン

これは陸軍のストレートズボンにあるスタンプの例。

St40はStettin(地名)1940年製造
82:股下 114:ウエストサイズ
116:全長 128:ヒップ
各サイズの単位はcm
これらのスタンプはズボンの場合背面内側に押されている場合もある。また、スタンプは洗 濯で消えてしまうため、全く判読出来ない事もある。

   
ドイツ軍の軍装品のサイズ表記は実際には多岐にわたり今回紹介した例はほんの一 部に過ぎませんが、また機会をみて紹介したいと思います。
   
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20.Dec.2000 公開
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