ここでは、ドイツ軍装品のサイズ表示についての展示をし ています。
   
今回はドイツ軍で採用されていた、軍装品のサイズ表記の一部を紹介しま す。
   
ラインを使った表示
   
手袋

この手袋の手首の部分にある白いラインがサイズを表している。 (1941年11月6日付通達 )
具体的にはライン1本:小・ライン2本:中・ライン3本:大・ライン4本:特大 という表示方法である。
これは私見だが、ニット製品にはスタンプを押す事が出来なかった為、生産性等の問題からもっとも簡単な方法として採用したのだと考えら れる。
なお、写真の手袋でラインの位置や間隔が異なっているのはバリエーションを示す物で、これが左右の区別等にはなっていない。本来のペア は同じ位置に同じ間隔でラインが入っている。
よく観察すると、上の手袋は手首の所で継いだ作りになっているのに対し、下の手袋は継ぎ目無く手首の所で絞った編み方で作られている。
これはおそらく別々の工場で生産された物と思われる。

靴下

これも白いラインでサイズを表示しているアイテム。
ライン3本でサイズは大だが、26,5cmの私が履いて丁度良い感じだ。
ちなみに靴下は1938年2月11日付通達で採用されており、ラインが濃紺の物も作られた。
また、末期には手袋も含めてラインの無いサイズフリーの物も生産された。(1944年6月7日付通達)
なお、ニット関連では、レッグウォーマーやリストウォーマーも生産されたが、これらはフリーサイズで作られていた為ラインは無かった。

   
数字を使った表示
    
 
防寒手袋(ミトン)

これは、フィールドグレーのコットンの内側にボアの付いた防寒用手袋で、右手のみ銃のトリガーを引ける様、人差し指が別になって いる。
ただし、このタイプは人差し指の内側にもボアが付けられている為、トリガーが上手く引けなかったので、後に人差し指だけ内装の無い物が 別に付けられた物に改良される事になった。
手首と腕の2カ所にゴムが入れられており、動いても寒気の流入を防ぐ作りになっているが、実際には先に述べた理由から、あまり実用的で は無いように思われる。
この手の装備はバリエーションも多く存在する為、このタイプがいつ採用されたかは未確認ではあるが、生地の色や作りから1942年頃で は無いかと思われる。
 

防寒手袋(ミトン)

これは、上の防寒手袋のサイズ表示。
ニットと逆にもっとも簡単で、且つ一般的な表示方法が使用されている。
写真を見てのとおり黒のスタンプで数字の2が記されているが、これもライン同様にサイズが中であることを示している。

 
ガスマスクの面体

ガスマスクの面体も、額のところの数字がサイズを表している。
写真のガスマスクは両方共1930年タイプであるが、
左がサイズ2:中で右がサイズ3:小である。大きさは僅かな違いではあるが、これは他の装備以上にフィットしないと意味の無い装備であ るだけに当然の事である。
ちなみに左のマスクは1943年bwz社製。フィルターは1941年AUER社製。シャワータイプ。
右のマスクは1940年メーカー不詳。フィルターは1942年gnh社製FE41型。
なお、ガスマスクの面体は1938年に新型のゴム製の面体が採用になったが、この様に1930年型の物も引き続き作られていた。
 

   
ドイツ軍の軍装品のサイズ表記は実際には多岐にわたり今回紹介した例はほんの一 部に過ぎませんが、また機会をみて紹介したいと思います。
   
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