ここでは、ドイツ軍の使用していた弾薬盒の 展示をしています。
   
はじめに

今回は小銃用弾薬盒を紹介する。第二次世界大戦のドイツ軍では、小銃弾としては第 一次世界大戦と同じ8mmマウザー弾が使用されていた。これはKar98kやMG34/42の様な基幹小火器に使用出来る物で、終戦まで使用され続けた。 ドイツ軍の小銃用弾薬盒言っても細かく見ると、極めてバリエーションが多いアイテムで同じ物に出逢う事が難しい位だが、実際には系統的な研究資料は殆ど無 いに等しい。今回は代表的なタイプの作りの違いを簡単に紹介する事にする。本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコレクションを取材させて下さった MG34氏とオータ氏に、この場であらためて感謝の意を表します。

   
弾薬盒のバリエーション
   
 
 
 MG34氏コレクション
C.Pose Leder G.m.b.H製弾薬盒
 
これはベルリンのC.Pose Leder社で、1935年に作られた初期型弾薬盒である。初期型の弾薬盒は、ウエストベルトを外さずに脱着出来る様、裏側のベルトループが凝った作りになっているのが特徴である。また、各パーツの接合は糸と金具が併用されており、丁寧 な作りになっている他、裏側の革も3枚合わせになっている他、吊り下げ金具もDリングが使われている。
 
 MG34氏コレクション
C.Pose Leder G.m.b.H製弾薬盒
 
これも上と同じ、C.Pose Leder社製の初期型弾薬盒で、1936年に作られた物である。この弾薬盒は当初茶革で作られていたが、後から黒染めにし直されている。これは時期的に 本来空軍か警察に納入される予定だった物を、急増する陸軍の需要に応じて改修した物なのかもしれない。
 
RB. Nr1/0750/0114の弾薬盒
 
これも初期型の特徴を備えた弾薬盒であるが、RB. Nrの刻印がある事から、1942年以降に作られた物である。作りは丁寧であるが、金具類が鉄製に変更されているのが興味深い。
 
RB. Nr0/1032/0001の弾薬盒(A)

この弾薬盒は、中期型に分類される弾薬盒で、上の物と同じく蓋の固定ベルトは縫い 付けによる取り付け方法を採用しているが、裏側のベルトループは固定式となり、各パーツもリベットのみによる接合を採用している。また、吊り下げ金具はD リングから角型の金具になっているが、これについては残念ながら年式との関わりがあるかどうかは確認出来ていない。

 

 オータ氏コレクション
RB. Nr0/1001/0043の弾薬盒

この弾薬盒は作りよりも刻印に注目して欲しい。
RB. Nr0/1001/0043の上にSS-Wikingと打刻されている。これはロシアの博物館より売りに出された物で、実際にはベルトとセットだったそう だ。
蓋の裏側にはスタンプと個人番号と思われる書き込み等もあり大変興味深い。詳細について は次頁で紹介する事としたい。蓋や蓋を固定するベルトは縫いによる接合のタイプだが、後に編成された多くのSS師団の写真ではリベット接合の物が多く支給 されていた様だ。

 
RB. Nr0/0146/0043の弾薬盒

この弾薬盒は後期型と分類される弾薬盒で、蓋の固定ベルトの接合はリベットになっ ている。裏側の革が3枚で構成されている事から、この下で紹介する弾薬盒よりは生産時期が古い物と判断した。こうして改めて見ると、リベット一つにも様々 な大きさ、形があって興味深い。

 
RB. Nr0/1032/0001の弾薬盒(B)

上から2番目の物と同じ工場番号の打刻された弾薬盒。各部の接合は極力リベットを 使用し、生産性を向上させている。また、この弾薬盒は、裏側の革が2枚で構成されていて、材料も節約して作られている事から、今回紹介した弾薬盒の中では 最も後期に作られた物と思われる。ベルトループの固定もリベットのみで、座金も1枚のタイプが使用されており、1番上の物と同じではあるが、縫いと併用さ れていないのが決定的に異なっている。

   
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27.Mar.2000 公開
12.Jan.2003 改定
  
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