ここでは、将校用乗馬ブーツと、ブーツ脱ぎ機の展示をし ています。
   
はじめに
 
今回は、将校用ブーツとブーツ脱ぎ機を紹介する。将校の乗馬ブーツは個人仕立ての物が多 く、様々なバリエーションがあるが、今回紹介するのはソフトタイプの高級品である。また、ブーツ脱ぎ機の方はブーツの周辺アイテムの一つで、プレス製の量 産タイプである。本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコレクションを取材させて下さったオータ氏とPucki氏に、この場であらためて感謝の意を表し ます。
   
将校用乗馬ブーツ:Reitstiefel
   
 オータ氏コレクション
 
将校用の長靴の中でも、個人仕立てのソフトタイプである。写真を見て判る様に、この長靴 は履く時にバックルベルトを外す事が出来る様に作られている。革も薄手の柔らかい物が使用していて、履き心地を重視している。また、ふくらはぎの内側部分 が擦れているので、実際に乗馬に使用した様である。
 
 
この様な作りは当時の流行でもあったのだろうが、使用していた将校がかなり洒落者であっ た可能性を感じさせる。将校の被服類は基本的にオーダーメードの為、メーカーの違いや年式よりも個人の好みに左右され、これこそスタンダードと言う物が無 いのが特徴とも言える。
 
ディティール
 
バックルベルト部のクローズアップ。
これは右足の方で、写真の左が後ろである。このベルトは、膝下がぴったりフィットするよ うにする為と、履くときの利便性から付けられているが、これは全ての将校用ブーツに付けられていた物では無い。
特に厚い皮を使用して作られたハードタイプでは、あまりピッタリと作ると膝の後ろ側が擦 れてしまうので、ルーズな作りの物が多い。
ディティール
 
靴底や踵が厚い革とゴムの積層で作られているのが判る。
 

 
ディティール
 
この靴の底は積層の革の表面を合成樹脂の様な素材でコーティングしてあり、踵もゴム系の 素材が使用されている。
ディティール
 
踵には良く見るとContinental 175という文字と馬のマークがモールドされ ている。この踵の文字が靴のメーカーの物か踵のパーツメーカーの物かは判らないが、タイヤメーカーのContinentalと関係があるのかもしれない。 馬のマークは乗馬ブーツ用という事である事を表していると思われる。
 

 
 
ディティール
 
上から見ると、靴を履く時に引っぱる布製のループが付けられている。実際には、このルー プを引っかけて引き上げる為の治具がある為、ループはかなり中の方に付けられていて、指をかけるには不向きな位置である。
靴底にタン色の中敷きが見えるが、これは当時の物では無い。また、行軍靴等とは異なり、 内外共に革の表面を表に出す為に、内装は別の革を張り合わせて作ってある。
 
  
ブーツ脱ぎ機
   
 

 
 Pucki氏コレクション
ブーツ脱ぎ機の紙箱
 
ブーツ脱ぎ機の紙箱には、組み立て手順が写真入りでプリントされている。
 

 
紙箱と収納状態のブーツ脱ぎ機
 
このブーツ脱ぎ機は鋼鈑プレス製で、この様に分解して収納されている。
 

 
パーツ構成
 
写真はパーツを並べた状態であるが、踵を引っ掛ける為のアームと、ケースを兼ねたスタンドで構成されている。
 

 
組み立てた状態
 
これは組み立てた状態である。使用法は、スタンドを片足で押さえ、二股のアーム部にもう片方のブーツの踵を引っ掛けてブーツを脱ぐ。
  
   
ホームに戻る
資料 館トップへ

本サイトに掲載されている文章及び画像の 無断転載はお断りします。Copyright  1999  STEINER

15.Apr.1999 公開
10.Jan.2003 改定
    
   inserted by FC2 system