ここでは、東部戦線従軍記章1941−1942 (WINTERSCHLACHT IM OSTEN 1941/42)の展示をしています。
   
はじめに
 
ここでは、東部戦線従軍記章1941−1942(WINTERSCHLACHT IM OSTEN 1941/42)の展示をしています。
今回のコンテンツを制作するにあたり、貴重な勲記資料を貸して下さった滝口さんに感謝の 意を表します。
   
WINTERSCHLACHT IM OSTEN 1941/42
 
WINTERSCHLACHT IM OSTEN 1941/42(東部戦線従軍記章)は1941年から1942年にかけての冬期戦に参加したドイツ及び枢軸軍将兵及び民間人に与えられた。
 
制定は1942年5月26日で、1941年11月15日から1942年4月26日の間に 以下の条件を満たした者が授与対象となった。
 
●14日間の戦闘参加(空軍パイロットの場合は30回以上の戦闘出撃)
 
●60日間戦闘区域内に従軍(実戦参加の無い場合を含む)
 
●上記期間内に重度の戦傷若しくは凍傷になった者
 
●戦死者(近親者に授与)

 
WINTERSCHLACHT IM OSTEN 1941/42
 
写真左:上の写真の紙袋には、この様なメダルとリボンが入っていた。画像左が表で右が裏 側を示す。
デザインは見ての通り、スチールヘルメットと手榴弾を組み合わせたモチーフとハーケンク ロイツを掴んだ鷲、更にその後ろには柏の葉が配されているのが表、裏にはWINTERSCHLACHT IM OSTEN 1941/42の文字と柏葉と剣のクロスしたレリーフが配されている。
リボンの赤は、この戦いで流された”血”を意味し、白は”雪”を、黒は名誉を表してい る。
この記章は非常に多く授与されたが、高位の記章と位置づけられており、1941年から 1942年にかけての冬期戦が如何に過酷な戦闘であったかを示している。
実際には凍傷による授章者が結構多かったので、兵士の間では「冷凍肉勲章」などと言う渾 名も付けられていた。
 
リボンの着用
 
東部戦線従軍記章は、野戦服などの第二ボタンのホールにリボンを付ける形で着用された。
実際にはこの様にリボンを着用できる記章は限られており、この記章の評価が高かった事を 示しているとも言える。ただし、二級鉄十字章の方が更に高位だった為、両方共授章している者は、二級鉄十字章のリボンを上に縫い付けた。
ただ、戦功十字章に関しては、この東部戦線従軍記章のリボンを上につけているケースを見 る事が出来る。着用法としては、この様にボタンホールにリボンを付ける他にリボンバーにして左胸ポケットの上に付ける事もあった。
   
東部戦線従軍記章の章記
   
 

 
章記
 
一般的にはあまり顧みられる事の少ない勲記・章記ですが、何時、誰が授与されたかと言う 事があって始めて単なるメダルが勲章や戦功章・功労章になる訳です。
 
今回は滝口さんのコレクションの中から2枚の勲記を紹介します。
 
写真左:東部戦線従軍記章の章記
 
1942年8月1日付けで陸軍第96歩兵師団・第196砲兵連隊・第2大隊・第4中隊所 属のオスカー・クリューゲル兵長に授与された章記。
 
勲記の一番上には、総統兼国防軍総司令官の名においてとプリントされている。
 
その下には授章者の階級・氏名・所属部隊名。
 
更にその下が授章年月日。
 
その下がこの東部戦線従軍記章の正式名称。
 
一番下には連隊印と証明者のサイン。
この章記では、大隊長の大尉がサインをしている。
 

 
章記
 
これも同じく東部戦線従軍記章の章記である。
 
書式は上の物と同じで
 
IM NAMEN DES FUEHRERS
UND
OBERSTEN BEFEHLSHABERS
DER WEHRMACHT
 
で始まり、IST DEN以降が授章者の所属部隊及び階級・氏名で
 
Unteroffizier Harry Hofmann
ハリー・ホフマン伍長
 
Stab/Aufklaerungs-Abteilung 158
陸軍第58歩兵師団・第158偵察大隊本部
 
授章年月日は1942年の6月29日
 
証明者は副官の中尉のサイン。
 
こうして見ると、鉄十字章は2級でも師団長クラスやそれに准ずる将官が証明者になってい る事が多いのに比べ、この従軍記章は大隊長クラスのサインがあるのが興味深い。
 
これはこの記章が高位と言っても従軍記章で、なおかつ大量に授与された事と関連があると 思われる。
    
    
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27.Sep.2000 公開
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