今回は、月刊Gun誌(2000年3月号)に掲載された私の記事を元にコンテンツ化しました。この記事を書くにあたり、貴重なコレク ションを貸してくれたフォビドゥーンゾーンの五十嵐氏に感謝の意を表します。 |
ドイツ第三帝国には正規軍である国防軍の他に親衛隊(SS:Schutz
Staffel)と呼ばれた強大な武装組織があった。 SS
トーテンコプフ・リング(以後SSリングと略す)には、髑髏と様々なルーン文字のマークがモールドされているが、髑髏はプロシャの伝統的エリート部隊章か
ら、ルーン文字のマークは非キリスト北欧神話から持ってきた物で、更にドイツの国樹オークの葉が刻み込まれている。 なお、SSリングの製造は、ミュンヘンのオットー・ガール社で独占的に行われ、バリエーションは存在しない。 |
||||||||||
SSリング に彫り込まれているシンボルとルーン文字について
|
||||||||||
SSリング
はヒムラーが制定した名誉の短剣や剣、メダル類の中で最もランクが高く、名誉ある物で、その殆どが4月20日のヒトラーの誕生日に授与されており、他には
6月21日、11月9日、12月21日などの党やSSの発展に関係深い祝日にも表彰されている。また、このSSリング
は左手の薬指にはめる様規定されており、一度授与された者が、退職したり、戦死、降格された時も返却する事になっていた。 また、この指輪は複製を作る事が禁止されており、他人への譲渡も禁止されていた。 ヒムラーは返納された指輪の管理も徹底して行っており、戦争末期には指輪が占領軍の手に渡すのを嫌って、自分のヴェストファーレ ン州にあるヴェーヴェルスブルク城の近くに埋めさせたが、これは現在まで発見されていない。 記録が一部存在しない為、総数に関してははっきりしていない部分があるが、当初5000人に満たない古参の隊員にしか授与されな かったSSリングも、その後規定はゆるめられ、概ね14732〜20000個のSSリングが生産・授与され、戦後米軍が持ち去った200個を含め1150 個のみが、SSに返納されなかった。 |
||||||||||
SS国家長官 余は貴官にSS トーテンコプフ・リングを授与する。 H・ヒムラー |
|
受章者Vossについて Dr. Wilhelm Voss : 1896年7月1日生まれ。
写真は1944年11月9日付けのSSの名簿で、左はその表紙、画像上は Vossに関する記載のあるページ。 |
今回のコンテンツで紹介した指輪の複製品が限定100個作られました。(サイズは23のみ・オリジナルケース入り) 販売はフォ ビドゥンゾーンで、価格は22.000円。 問い合わせ先03-3469-4595 http://cozy.ne.jp/~f-zone/pages/accessory.html 今回の複製品はフェイクでは無いので、実物と見分けが付くように一体成形で作られていますが、今までに多く作られているSSリン グの中では最も出来の良い部類に入る物です。 |
|
|