このページでは、ドイツ陸軍の官給スポーツ 着を紹介します。
   
はじめに
 
引き続き、陸軍の官給スポーツ着を紹介する。本コンテンツを制作するにあたり、貴重なコ レクションを取材させて下さったえっさい氏とPucki氏に、この場であらためて感謝の意を表します。
  
海水パンツ
  

 Pucki 氏コレクション
海水(入浴)パンツ:Badehose
 
いわゆる水泳用のパンツであるが、実際には水に濡れる作業や、日光浴、下着代わりに着用される事もあった。
 
黒のジャージ状の生地で作られており、カット自体は前後同一である。
ディティール
 
この海水パンツは、ホールの設けられたサイズ調節ベルトと金具でウエストサイズを調節する様に作られている。
ディティール
 
このパンツの股の部分は、単に前後の生地を縫い合わせた作りでは無く、四角形の別パーツが縫い合わされている。

 Pucki 氏コレクション
海水(入浴)パンツ:Badehose
 
海水(入浴)パンツのバリエーション。
 
このパンツはさらっとしたコットン生地で作られており、カット自体は前後同一である。
ディティール
 
この海水パンツは、ウエストを紐で絞る様に作られている。
  
スポーツシューズ
  

 えっさい氏コレクション
スポーツシューズ:Sportschuh
 
これは官給のスポーツシューズで、黒く着色された薄い革で作られている。靴のソールも革製で、内装は殆ど無いに等しいが、薄いボール紙 製の中敷が入れられている。殆どクッション性は無く、今の物と比べると、履き心地は良く無さそうである。
 

 
 
ソール
 
前述の様にソールも革製である。
 
ソールは滑りにくい様に、革の裏側で作られているが、凹凸は一切設けられていない。
 
おそらくこれは体育館等の室内用と思われる。
 
サイズスタンプ
 
靴のソールにスタンプされている42の数字は、この靴のサイズ表示で製造年では無い。この42と言うサイズは、実際には靴を作る時の木 型のサイズで足のサイズとは必ずしも一致しないが、メーカー格差はあるものの概ね27〜28cm位のサイズである。
靴の中敷
 
スポーツシューズには、写真の様な紙製の中敷が入れられている。
ディティール
 
ソールは踵の部分が厚く積層されている。
ディティール
 
靴紐のホールは金具で補強されており、金具を付ける部分は革も厚い物で補強されている。
ディティール
 
靴自体が薄い革で作られているのは、軽量化と動きやすさを重視したためと思われるが、踵 の部分は補強されている。
  
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09.Aug.2002 公開
26.Sep.2002 改定
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