このページでは、ドイツ軍の官給下着を紹介します。
   
はじめに
 
今回は、国防軍の官給下着を紹介する。官給下着は通常アンダーシャツとアンダーズボンで 構成されており、そのバリエーションはかなり多い。したがって、本コンテンツで紹介する物も、バリエーションの一つであると言う事をお断りしておく。
  
アンダーシャツ
  
 

 
 
Unterhemt:アンダーシャツ
 
軍隊で使用する下着に関しては、支給される物と私費購入する物があるが、第2次世界大戦 時のドイツ軍においては、そのゾルトブーフ(給与支給帳)の支給品目の項に、Unterhemt:アンダーシャツとUnterhose:アンダーズボンが 明記されているので、官給下着と言っても、問題は無いと思われる。
 
このアンダーシャツはコットン(ニット)製で、プルオーバーの前開き部には、紙製ボタン が2個付けられているが、官給シャツは概ね同様の作りであった。
 
 
ディティール
 
プルオーバーの前開き部のクローズアップ。
 
ボタン取り付け部及び、ボタンホール部は、画像の様に薄いコットン生地で補強されてい る。
 
 
ディティール
 
このシャツに使われている紙製ボタンは、2ホールのタイプである。
 
また、襟首に”XX”のスタンプが見えるが、これはサイズ表記の印と思われる。
 
ディティール
 
前合わせ部の裏側にはRBNrのスタンプがある。
 
このスタンプで、このシャツが1942年以降に生産された物である事が判る。
ディティール
 
RB Nr.0/1305/0327のスタンプ。
 
このRB Nrは、生産工場を示しているが、具体的な工場が何処だかはわからない。
ディティール
 
袖の取り付け部。
 
袖と胴は別パーツで編まれた物が縫い付けられている。
ディティール
 
脇の下部のクローズアップ。
 
胴も袖も、太さ方向に伸縮性を持たせる様に編まれている。
ディティール
 
袖口は、袖と別パーツで作られた物が縫い合わせてある。
ディティール
 
袖口の接合部のクローズアップ。
 
袖口は、手首にフィットする様、編み方が異なっている。
ディティール
 
これは、右脇腹部に押されているスタンプであるが、詳細は不明である。
 
ただし、上の段の39は首回り、51は肩幅(袖の取り付け部)の寸法と一致している。
  
アンダーズボン
  
Unterhose:アンダーズボン
 
いわゆるコットン製のズボン下である。
 
下着としてのパンツは、支給品目には無いので、私費購入の物を着用するか、ヨーロッパの 伝統にしたがって、下半身はシャツで包んで、このズボン下で押さえる形となる。
 
ズボン下は下着としての役割以上に、上に履いたズボンが汗で足に密着するのを防ぐ事や、 ズボンが汚れる事を防ぐ目的が重要視されていた。
 
このズボン下はウエストにゴムが入れられているが、ボタンでシャツやズボンに留めつける 事が出来るタイプも作られていた。
ディティール
 
”社会の窓”のクローズアップ。
 
この部分にはボタンは付けられておらず、単にスリットが設けられているだけである。
ディティール
 
股下には、この様に四角の別パーツが縫い付けられており、かなりゆったりとした作りに なっている。
ディティール
 
足首部は、シャツ同様別パーツで作られている。
ディティール
 
右尻の裏側にはサイズスタンプが押されている。
四角の中の”Grosse 2”は中を表しているが、左上のRB Nrは判読不能。
 
なお、写真下方の縫い合わせ部には、メーカータグの様な物が縫い込まれていた痕跡がある が、残念ながら切り取られている。
  
  
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13.Jul.2002 公開
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