ここではドイツ軍の灯火管制灯:ノティックライトを展示しています。
   
はじめに
 
今回はドイツ軍の軍用車両に付けられていた、灯火管制灯:ノティクライトの紹介をする。 今回も画像は江尻氏より提供して頂いた。いつも貴重な資料を提供して下さる氏に改めて感謝の意を表します。
   
当時のマニュアルより
 
当時のマニュアルには各パーツの名称等が書かれている。
 
Gehaeuse               :ケース・カバー
Streuscheibe          :拡散盤
Gummidichtung        :ゴムパッキング
Haltefeder               :固定用バネ
Kontakteinrichtung  :方向固定接合部
Fassungsbuegel        :ソケット
Halteschraube          :固定用ネジ
Gluelampe               :グローランプ
Spiegel                   :反射鏡
Gummidichtung         :ゴムパッキング
Grundplatte             :底板
Klemmschraube         :締め付けネジ
Kugelplatte              :球状ベース
Anschlussklemme      :接続締め付け部
Befestigungsschraube :接続固定ネジ
Unterlegnapf            :取り付け部鉢状カバー
Unterlegscheibe        :取り付け部ワッシャー
Federring                 :スプリングワッシャー
Gr.Sechsk.-Mutter     :六角ナット
Seriennummer          :シリアルナンバー
Verschlussmutter      :締め付けナット
側面より
 
お馴染みのノティックライトの側面形。なんとなくスチールヘルメットのデザインに似てい るが、上方及び後方をカバーするという発想は共通しているからだろう。
 
ヘッドライトの灯火管制カバーはライトの照射範囲を狭くする役割があるが、光の質を変え る物では無いので、点灯すればそれなりに鋭い光が出てしまうと思われる。
 
そのような意味では、このノティックライトはかなり軟らかい光で車両の前方を照らす事が 出来たと思われる。
したがって、ある程度高速移動する場合よりも、低速移動の時に威力を発揮したのではない だろうか。
正面より
 
正面から見るとカバー部分は薄い鋼板プレスで作られているのが良くわかる。
 
この様にノティックライトを水平位置から見ると、光源は殆ど見えない事がわかる。
 
逆に、運転席から見ると足元を照らす感じになるのだろう。
ディティール
 
スリット部の中にはカマボコ型の形状が連続した拡散レンズが取り付けられていて、更にそ の後ろにランプがある。
 
上の写真よりライト本体が上方に向けられているのに注意。
 
ノティックライトがこのように上下左右に向きを変えられるのは意外に知られていないので はないだろうか?。
本体下面
 
マウント部より外して下面を見ると補強リブが設けられている。
 
ノティックライトはこの様に簡単に取り外すことが出来たが、写真等では昼間も装着してい る車両が多い。
 
カバーの裏側に製造メーカー刻印?と白いスタンプが見える。
ディティール
 
スリット部と拡散レンズを取り巻くようにゴムパッキングが付けられている。
 
カバーに押してある白い”850”のスタンプはシリアルナンバーと思われる。
ディティール
 
この角度から見ると、拡散レンズの形状と、針金状のバネで固定されている様子が良くわか る。
 
この様な取り付け方法は、激しい振動に対応する為と、交換の簡便性を考慮したものだろ う。
ディティール
 
拡散レンズと固定バネ部の詳細。
ディティール
 
ライト本体部分。
ランプはこの様に後方に向けられていて、本体周囲の反射鏡に反射した光が拡散レンズを通 して前方へ照射される。
 
これは光を柔らかくする効果と、拡散レンズの熱による割れを防ぐ効果があると思われる。
 
底板は、鋳造で作られているようで、裏表で補強リブが異なるパターンで設けられているの が興味深い。
ディティール
 
カバーを外した状態を正面より見る。
 
ライト本体の外周部がメッキされた金属板で作られており、反射鏡を兼ねているのがわか る。
 
底板の周囲に黒いゴムパッキンが見える。
   
   
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04Jul.2000 公開
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