ここでは、BMW R75 mit Seitenwagen   BMW R75サイドカーを展示しています。
   
はじめに

今回は、BMW R75サイドカーのオーナー江尻さんの御厚意で、その愛車の写真 を提供してもらいました。
前回に引き続きカラー画像で細部を紹介しますので、ミリタリーマニアやモデラーに楽しん で貰えると確信しております。
なお、私自身車両に関しての専門知識が無いので、解説に誤りがあった場合には是非共御教 授願います。

   
BMW R75サイドカー

今回も、素晴らしい状態のBMW R75を紹介する。
 
前回のコンテンツでも紹介した通り、R75はサイドカーを付ける前提で設計された重オー トバイであるが、さらに小型のカーゴ等を牽引出来るように、牽引装置も用意されていた。写真の後部に牽引装置が写っているが、戦時中の写真でこの部分は、 なかなか写っている物が少ないので、興味のある方も少なくないのでは無いだろうか?。
 
また、この写真ではオートバイ後部の取り外し式Packtaschen(サドルバック) が外してあるので、ラック部分が見えるのも嬉しい。

上方より
 
実車をこのアングルから見る機会は滅多に無い。
ハンドル・タンク・サドルシートの形状等が極めて興味深い。
 
この様に上から見ると、オートバイとサイドカーの大きさのバランスがはっきり解る。
 
オートバイとサイドカーの間に付けられている牽引装置の取り付け状態もはっきり解り興味 深い。
 
また、サイドカーの床に、キューベルヴァーゲンやシュビムヴァーゲン同様に、木製のスノ コが敷かれているのに注意して欲しい。
後方より
 
こうして見ると、牽引装置の高さもはっきり解り興味深い。
 
BMW R12の写真で75mm軽歩兵砲を牽引しているショットがあるが、道路事情の良 いヨーロッパの戦場では、かなりの機動力を発揮出来たのだろう。
 
しかし、まともな道路の極めて少ない東部戦線、特に雨期に於いては、オートバイを含む装 輪車両はまともに走行する事が出来ず、本来の機動力を失ってしまった。
 
この教訓から半装軌や無限軌道式車両が数多く開発されたが、軽量で通常は高い機動力を持 つサイドカーは最後まで姿を消すこと無く、あらゆる戦場で活躍し続けた。
側面より
 
側車側より見た状態だが、サイドカーに付けられてMG用マウントや取り外し式 Packtaschen(サドルバック)のラック部分が興味深い。
 
サイドカー後部のDAK(アフリカ軍団)のマークが消えかけて見えるが、これはオーナー の江尻氏によると、前のオーナーが描き入れた物なので、はがしている作業中の物という事である。
 
また、この写真と下の写真の背景に廃材の様な木材が写っているが、これは、このR75を 輸入した時の梱包をばらして置いてあるのだそうだ。
前方より

正面から見ると、重オートバイと言うだけあって、かなりどっしりとした印象を受け る。
 
このR75は、オートバイ単体では無く、サイドカー付きの状態で一両の車両と登録したの か、方向指示機はハンドルの左側とサイドカーに付けられているのみで、ハンドルの右側には付けられていない。
前のコンテンツでも説明したが、これらの保安装置は戦時中の物では無く、戦後の道路交通 法によって取り付ける様指示された物である。
 
余談ではあるが、実写のヘッドライトの灯火管制用カバーをよく見ると、金属製と思われる 物は極めて少なく、事実BMW R75の整備マニュアルにも出ていない。
これについては柴田さんとも話をしたことがあるのだが、大抵が布製のカバーか、レンズに 直に塗装したと思われる物が多いように感じる。また、当時の写真は昼間に写されている事がほとんどの為か、意外とヘッドライトカバーを付けていない車両も 多かった様である。

MG用マウント
 
サイドカーに付けられているMG34用のマウント。
MG34の重量を考えれば当然ではあるが、かなりしっかりした作りになっている。
 
MG34とMG42は、使用する弾薬は共通だが、バイポットや対空三脚・ラフェッテ(三 脚架)等、全て別に生産されていた。
これは機関銃本体の固定方法が全く違う構造になっていた為で、車載機銃の多くは1942 年のMG42生産以降もMG34が使われていた。(Sdkfz250・251やヘッツァー等、極一部MG42を装備している車両もある。)
 
こうして見ると、マウントの銃を固定する部分は、対空三脚とほとんど同じ作りになってい る事がわかる。
 
また、取り外し式のPacktaschen(サドルバック)ラックの詳細も極めて興味深 い。
サイドカーの内部
 
これはサイドカーの内部の床の写真だが、木製のスノコが敷かれている。
 
木製のスノコは、簡単に取り外しが出来、内部の床を清掃する事が出来るようになってい る。
これは、いちいち靴の裏の泥を落として乗れない場合もある事と、鉄板の床では鉄製の錨を 打ってある行軍靴では滑る事、また冬の東部戦線などでは、鉄板を通して靴の裏に冷気を伝えにくくする役割があると思われる。
 
なお、この写真でサイドカーが鉄板のモノコック構造では無くフレームがある事がわかる。

個人的には、座席シートにMG34の機関部の陰が写っているのが、何とも嬉しい (笑)。

   
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07.Apr.2000 公開
18.Apr.2000 改訂
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