ここでは、Pkw.K1 VW KUBELWAGEN TYP82 キューベルヴァーゲンを展示してい ます。
   
はじめに

以前レストア中の画像を公開したキューベルヴァーゲンが、サムズミリタリ屋主催の ミリタリーイヴベントに参加!。ここではレストア後の勇姿を、細部のディティールを中心に紹介する。
今回のコンテンツを作るにあたり、取材を快諾してくれたサムズミリタリ屋のオサム社長と T氏に感謝!。

   
あのキューベルヴァーゲンに再会

今回は、サムズミリタリ屋主催のミリタリーイヴベントに、以前紹介したレストア中 のキューベルヴァーゲンがレストア後の姿を見せると言うので、本栖湖まで取材に行く事にした。
このキューベルヴァーゲンは随分前にアメリカから輸入されたが、前回紹介したように、決 して状態の良い物では無かった為、随分とレストアに時間と費用が掛かり、現在はサムズミリタリ屋のオサム社長とコレクターのT氏の共有となっている。

良く見ると、細部で多少レストア出来ていない部分もあるが、これまでに紹介してい ないディティール写真を中心に公開する事にした。

米軍のジープとの比較

キューベルヴァーゲンの大きな特徴は、その元になったフォルクスヴァーゲンのエン ジンが空冷で、小排気量だった為と、極めて合理的ボディの設計により軽量化に成功、不整地走破性能において米軍のジープに決して引けは取らなかったと言 う。

写真に写っているジープは三菱ウィリスで、米軍のジープでは無いが、エンジンが大 きい為キューベルより車高が高いのが興味深い。

運転席

前回紹介した時は、SS外人部隊の義勇兵?が、指で押さえていたメーターパネルも しっかりレストアされていた(笑)。

パイプフレームに鉄板プレスで作られたパネルベースが取り付けられ、更にベークラ イト製のメーターパネルが付けられているのが興味深い。

ステアリングはかなり大きいが、こうして見るとキャシャな感じがする。

写真中央上に写って入るのは、ワイパーの駆動モーター部である。

運転席

床の木製スノコがレストアされていない為、かえって床板にプレスで作られた補強リ ブがはっきり見えるのが嬉しい。

それにしても、シンプルでがらんとした作りが、如何にも軍用車両と言う感じだが、 当時のバッテリーの性能を考えると、余計な物は付けられなかったと言う事情もあるのだろう。

助手席側、メーターパネルの右側に見えるのは、ガソリンタンクである。

小銃用ラック

このサイトで最初に紹介した、末期型キューベルヴァーゲンに付いていた物とは、若 干作りが異なるタイプである。

実際には細かい部分にかなりのバリエーションが存在した様だが、年式や製造工場の 違いによる物なのだろう。

また、内装が一切施されていないドア及びボディーの裏側に注意。

ノティックランプ・ヘッドライト・ホーン

ノティックランプ(灯火管制ライト)は取り外し式なので、その基部にカバーが付け られている。また、ホーンも取付位置・カバーにバリエーションがあるのだが、不勉強の為、説明する程良く判らない・・・。

ここら辺のバリエーションに付いて、詳しく御存知の方がいらっしゃれば、是非とも 御教授願いたい。

フロントのナンバーが、枠のみのプレスでリアのナンバープレートと異なり、直接ペ イントする様になっているのも面白い。

牽引用フックは車体フレームに付けられている為、廻りに隙間があるのに注意。

トランク

キューベルヴァーゲンの後部座席とエンジンルームの間はトランクになっている。

トランクの蓋は写真で判るように、開けた状態で固定出来る様に、ステーが付けられ ている。

トランクは、レイアウトの関係上、鉄板一枚隔ててエンジンルームになっている訳だ が、走行中はかなりの高温になるのでは無いかと思われる。

   
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25.Dec.1999 公開
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