ここでは「シュミットさんの軍装関連講座」を掲示板から 抜粋して加筆再録しています。
マイスター・シュミットの軍装講座・ ボタンホール編
 
ここでは、過去掲示板に書き込まれた「軍装関連講座」等を一部加筆して 再録しています。
ボタンホールの裏表(笑)。 投稿者:STEINER 

ドイツ軍の野戦服や肩章のボタンホールはかなりきちんとした規格の元に作られていますが、野戦服の場合は 殆どチェーンステッチが表側に出るように作られています。 
しかし、肩章はチェーンステッチが裏でジグザグ縫いが表に出るように作られている例を良く見かけます。 
更にSSの迷彩スモックはバラバラです。悩みます・・・(笑)。
   

SS兵用肩章

上記の書き込みの様にこの2組みのSS兵用肩章を良く見比べると、左:パイピングがピンクのPzの肩章はチェーンステッチ が裏側に、右:パイピングが赤の砲兵の肩章ではチェーンステッチが表側に出るように作られている。
( 黒の面が表、フィールドグレーの面は裏側 )

ボタンホールのこと。 投稿者:schmidt 

ボタンホールは真贋の決め手となる大きなポイントのひとつなのですが、そこはさすがに(?)独逸だけあって、 またまたいろいろあります。 

1.日本で言う「はと目穴ボタンホール」、洋書などには俗に「キーホール型」とか書かれていますが、これが 独逸軍の被服、肩章等に使われているジグザクの片側がチェーンステッチ状になっているボタンホールです。 
この型のボタンホールの中にもミシンの機種違いで仕上がりの形状の異なったものが何種類かあります。 まず、これが困りますね。(笑) 
   

はと目穴ボタンホールの色々

官給品の野戦服や下士官・兵用肩章等に見られるボタンホール。 

写真左はイタリア生地のカイルホーゼ(くさび型ズボン)

右は陸軍の42年型野戦服。

下は武装親衛隊の40年型野戦服の袖口。

この写真に写っているボタンホールは全て表側がチェーンステッチ状に、裏側がジグザグ縫いになっている。

2.「ハトメ型」とは全く違った形で、現代でも薄もの等に多く使われる「シャツホール」も使われています。 
ワイシャツとかに使われているものとほぼ同じタイプです。帽子においては戦前から党関係のもの、戦中の Wa−SSの物、また、末期の規格帽類にはよく見かけます。Wa−SSのドット迷彩のPzヤッケ等にも見られます。このへんは薄ものの範疇でしょうか。  
   
シャツホール
 
この写真の、下にひいてあるSS用ツェルトバーン、上の規格帽、下の方に写っている官給品の乗馬ズボンのボタンホールは全てシャツホールである。

ただし、これらのアイテムの中でもツェルトバーンとかズボンなどは「はと目穴ボタンホール」になっている物もある。

シャツホールは、野戦服のカラーや、下に着るプルオーバーのシャツなどにも使われている。

3.上記の二つのタイプはともにミシンを使用したものですが、このほかに将校服などのオーダーものに見られる 
のが「はと目穴手縫いボタンホール」で、文字通り手縫いで加工されています。海外では一般的に「テーラードボタンホール」と呼ばれているものです。  
官給被服にはほとんど見られませんがオーバーコートの背面下部の小さい合わせボタン用のホールは官給品でもこの「手縫い」のものがあります。 
    
将校用コートのはと目穴手縫いボタンホール

この写真は、将校用コートの後ろ側に付けられている飾りベルトのクローズアップだが、このコートのボタンホールは手縫いで 仕上げられている為、裏表共にジグザグ縫いにはなっていない。

写真の上半分が飾りベルトの表側、下半分は裏側を写した物である。

一見ミシンで縫った様に見えるが、良く見ると裏も表もジグザグ縫いにはなっていない。

上と近似の「眠り穴型手縫いボタンホール」も独逸ではテーラーメイドものには多用されております。 
これは「はと目」即ち「キーホール」の頭の丸い部分がなく「眠った目」状態に見えるボタンホールで、日本では紳士服用にはほとんど見られない型です。この へんが独逸(欧州)独特なのか?とも思います。 
また官給品とは逆にテーラーメイドの被服でミシン縫いボタンホールのものは極、まれの様です。
    
眠り穴型手縫いボタンホール

下にひいてあるのは将校用乗馬ズボンで、ポケットのボタンホールが手縫いの眠り穴型手縫いボタンホールになっている。

また、規格帽も将校用の物だが、正面のボタンホールはやはり手縫いの眠り穴型手縫いボタンホールになっている。

 
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31.Oct.1999 公開
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