08/15さんの「ドイツ軍軍装の楽 しい戦争映画」
  
ここでは、08/15さんがBBSに書き込まれた「ドイツ軍軍装の楽し い戦争映画」を再掲しています。
夏休み特別企画(笑):ドイツ軍軍装の楽しい戦争映画特集

「撃墜王アフリカの星」(1957 西独):マルセイユのシルムミュッツェの鷲がいわゆる"drooped type"。 
つまり、尾が下がっている初期型のようです。編者注 1

「パリは燃えているか」(1966):
ゲルト・フレーベ扮するコルティッツ将軍の勤務服は縁取りのある準礼装用でした。編者注 2
そういえば、やせて若いフレーベが出てくる「ベルリン物語」っていうのを昔TVで見たことがあります。 

「ブルーライト作戦」(1966):TVシリーズの映画版。「クロスボー作戦」みたいなお話です。お約束のSSが山のように出てきまし た。その方では比較的見られる作品。中でも第一次大戦の戦傷のせいか片腕が動かないSS大佐(?)がカッコ良かったです。 

1970年公開編その1(なんて豊かな年だったか): 
「トラ!トラ!トラ!」(1970):日独伊三国同盟のシーンでちゃんと黒服のSS−VT(ドイッチュラント連隊か)や外交団が登場。ついでですが、後ろ にいる日本の陸軍将校の勲章は"too much decorated"。 

「地獄に堕ちた勇者ども」(1969 伊):考証的にはあの凝りすぎ「ヒトラーSS」の方がもちろんいいのですが、SAの感じはよく出 ていた憶えがあります。ヘルムート・バーガーにSSの服を着せたいためにヴィスコンティが企画した映画じゃなかろうか(笑)。 

「レマゲン鉄橋」(1969):陸軍軍服が初期型っていう批判もありましたが、軍装面ではかなり努力が見える作品です。ヨアヒム・ハン ゼン工兵大尉のリッツェンに黒い兵科色が入っていたりかなり頑張っていますが、個人的には丘の上の陣地で戦死してしまう、勤務服とシフヒェンの空軍高射科 の少尉が可哀相で・・・。編者注 3

投稿者:08/15  投稿日:08月03日(火)19時38分24秒

編者注1 : シルムミュッツェの鷲がいわゆる"
  drooped type"。とあるが 

シルムミュッツェ(Schirmmuetze)は制帽の事である。 
左の画像は映画の内容とは関係無い、一般的なドイツ空軍の士官用制帽である。 

  なお、制帽の鷲章には金属製の物と、画像の様に手刺繍製の物があり、初期の物は本文にあるように尾が下がっている。

編者注2 : 勤務服は縁取りのある準礼装用でした。

  この画像も将軍の物ではないが、準礼装用の物で襟や前の合わせの部分、袖口に赤い縁取りが付けられている。
ちなみに、この画像の服の襟章は礼服用の物で、台布も兵科色の赤になっている。
通常この手の服は目立つので、前線では着用される事は少ないが、司令部などの後方や、帰休時の外出時などに着用された。
この服は陸軍砲兵中尉の物で、肩章のモノグラムから第10砲兵連隊に所属していた事が判る。
胸には一級鉄十字章と一般兵科用突撃章、戦傷章(黒)が付けられており、第二ボタンのホールには、二級鉄十字章の略授、スペイン・ミニ ストリボンと思われる物を付けている。

編者注3 : 工兵大尉のリッツェンに黒い兵科色が入っていたり・・・

  ここで言われている、リッツェンとは襟章の事で、左の画像の襟章の赤い線の部分が兵科色になっていた。この服は陸軍砲兵少佐の物なので赤い兵科色になって いるが、工兵ではこの部分が黒い線になる。

上の襟章と台布の色が違うことに注意。

兵科色についてもっと詳しく知りたい場合は、当HPの「軍装用語集」を参照されたい。

  
夏休み特別企画(笑):ドイツ軍軍装の楽しい戦争映画特集の続き

1970年公開編その2+1971年公開編 

「サンタ・ビットリアの秘密」(1969):ハーディ・クリューガーが突撃砲兵の少佐の服装で登場。 編者注 4
実は、公開当時ドイツ軍をコケにしている映画という気がして見ていません(笑)。 
ご覧になった方、あれは突撃砲部隊の話ではなかったと思うのですが・・・。 

「ヨーロッパの解放」(1970 ソ):誰が何といってもスタッフの肩を叩いてやりたい作品です。 
特にクルスクで、SS戦車師団長たちがV・マンシュタインの前に集合するシーン。 
ヴァルター・クリューガーみたいな「ダス・ライヒ」師団長が「SSパンツァーディヴィジオン "ダス・ライヒ"  
シュテート・・・(後はロシア語がかぶって聞こえない。聞こえてもどうせわからないんだけど^^)」という場面が大好きです。但し、アルゲマイネSSの肩 章を使ったりして軍装考証はだめですが。編者注5
POHAだとか、鉄帽の裏側(「ベルリン大攻防戦」)とか、見直せば宝庫です。 

「戦略大作戦」(1970):B・L・ディヴィスさんの考証。だもんで、K・O・アルベルティのLAH下士官の戦車服の襟にトレッセが 付いています。業界ではちょっと意見が分かれているらしいですが。編者注 6
B・L・ディヴィスの場合、IMDb(映画のデータ・ベース)に出てないんですが、なぜでしょうか。 

「ツエッペリン」(1971):WK1ものですが、ペーター・カルステンが槍騎兵の少佐で、マントにTschapkaという格好で登場 しました。 

「マッケンジー脱出作戦」(1970):様々なドイツ軍将校の軍服が一度に見られます。 
英本土の捕虜収容所ものだもんで。これにもLW皮ジャンが登場しますが、「空軍大戦略」→「マッケンジー」→ 「鷲舞」と使いまわされている小道具と思います。 

投稿者:08/15  投稿日:08月04日(水)19時09分46秒

編者注 4 : 突撃砲兵の少佐の服装で登場。

突撃砲兵の服は映画「バルジ大作戦」でもコンラート(ヘスラー大佐の運転兵)や随伴歩兵の隊長等が着用しているが、実際の突撃砲 兵は兵科としては砲兵に属する為、画像の様に赤い縁取りの襟章や肩章を付けている。

写真は弾薬運搬車から突撃砲に75mm砲弾を補給している当時の記録写真。突撃砲兵の襟章が「ブランクタイプ」なのに注意。

編者注 5 : アルゲマイネSSの肩章を使ったりして軍装考証はだめです が。

 おそらく戦車搭乗服と初期のアルゲマイネSSの服が両方共「黒」だった為に間違えたのかもしれないが、通常の場合は 戦車兵がアルゲマイネSSの肩章を付ける事はない。

画像は1934年に採用されたアルゲマイネSSの肩章で、これらは右肩のみに付けられていた。

編者注6 : LAH下士官の戦車服の襟にトレッセが付いています。

LAH:第1SS装甲師団「アドルフ・ヒトラー」の下士官の戦車搭乗服に限って襟に下士官を示すトレッセが付けられていた。と言 う資料は確かにあるのだが何故か写真では確認出来ていない。(突撃砲兵・若しくは戦車猟兵の写真は存在している。)画像は1942年に撮られたLAHの第 1戦車連隊 第3中隊の写真だが、見ての通りトレッセの着用例は見つからない。

  
夏休み特別企画(笑)「軍装の面白い戦争映画」特集1972〜1977年公開編

「レニングラード攻防戦」(1974 ソ):原則として映画をけなさない私が、公開初日第一回上映だというのに途中退場してしまった映 画。戦車兵の帽子がイタリア軍のようなものだったからです。編者注 7

「暁の7人」(1976):アントン・デフィリンクのハイトリヒはちょっと背丈が足りませんでしたが、葬儀のシーンは気合が入っていま した。あまり映画で間違えないヒムラーの襟章が?だったのは既述の通りです。 

「鷲は舞いおりた」(1976):現在休園中の"Rosengarten"という専門のサイトがあるぐらい、深くはまっている人が多い 作品。映画の出来は今一つという失礼な評価もありますが、冒険小説の最高傑作という原作ともども記憶に残っています。 
アンドリュー・モロ大先生の考証は予算不足のためか名前の割にはご愛敬なんですが、公開時に映画評論家の深田哲也氏が「ポーランド軍の服装を脱ぎ捨てる と、その下はドイツ空挺部隊員の軍服。これがかっこいい。」と書いておられたのを思い出します。 
こだわりは、ワルシャワ駅頭のシュタイナー大佐の下士官用山岳帽。ノイシュタット大尉のフリーガーブルゼのダブル・カフタイトル(これはモロさんのアイデ アと信じます)等々。 

「戦争のはらわた」(1977 西独/米):これも戦争映画サイトの名前になっています(Lycosのベスト・サイト"Cross of Iron")。西ドイツ製とおぼしきドイツ軍服の出来が良い(笑)。キーゼル大尉の副官飾緒、連隊副官なのにしているのは正しいんでしょうか。  

「遠すぎた橋」(1977):森の中で全滅してしまうPAKの兵士たちのリッツェンに赤い線が・・・。 編者注8
マクシミリアン・シェルの軍服の襟が小さくて可哀相。ハーディ・クリューガーの副官みたいな、シフヒェン被ったSS戦車将校がカッコいいです。  
古今の戦争映画の中で一番と思います。 

投稿者:08/15  投稿日:08月09日(月)18時22分49秒 

編者注 7 : 戦車兵の帽子がイタリア軍のようなものだったからです。

 左の画像にあるのが、温厚な08/15さんを途中退場に至らしめた戦車兵のヘッドギア。確かにこれは前代未聞のヘッ ドギアですね。

 しかし、この画像を更に良く見ると、戦車兵の襟章も前代未聞・・・(爆)。

 この映画、戦車はちゃんと?3号だか4号戦車風に改造してあったりするだけに、何ともちぐはぐと言うか、お粗末と言 うか・・・

編者注8 : 森の中で全滅してしまうPAKの兵士たちのリッツェンに赤い線 が・・・。

  PAKとは対戦車砲の事で、映画では50mm対戦車砲が出てくるのだが、これを砲兵(兵科色赤)が扱うか戦車猟兵(兵科色ピンク)が扱うかは意見が分かれ るところであろう。
 しかし、実際問題ドイツ軍の兵科色にまで気を使った戦争映画は、珍しい事だけは事実だ。

画像は、陸軍砲兵科上級曹長の野戦服。肩章のモノグラムから、第670砲兵連隊所属と言う事が判る。

  
夏休み特別企画(笑)「軍装の面白い戦争映画」特集: 1978〜1980年公開編

忘れてた・・・ 
「ヒンデンブルグ」(1975):ほとんど憶えていなくて申し訳ないのですが、ジョージ・C・スコットのリッター大佐のLWシルムミュッツェの鷲章が "drooped tail"要するに尾が下がっている初期型。ここまでやって戴いて幸せですぅ。誰の考証でしょうか。 

「ハノーヴァーストリート/哀愁の街角(1979=未見):未見の映画は原則としてご紹介していないんですが、映画雑誌の写真にあった ハリソン・フォードのSS下士官が(大笑)だったので・・・。床屋へ行けっ!(笑)で、編者注 9 

「潜水艦U153」(1961 英):捕獲したUボートに英海軍軍人が乗り込んで・・・というお話ですが、艦橋に立つ水兵のみ「ドイツ 軍人に見えるように後ろを刈り上げろ!」という命令で泣く泣くバリカンを使われちゃいます。が、途中で「そこまでせんでもええやろ。」(笑)このくらい気 合を入れて戴きたい。東方某国の一部のコスプレーヤーにも見せたい。 編 者注 9

「ハノーヴァー・ストリート」(1979):この映画の話をまけらいおん閣下の前ですると何故か錯乱します(笑)。つらい思い出がある らしい。 

「1941」(1979):戦争映画サイト"CoI"では「スピルバーグはミリタリーおたく」という説があるくらいですが、ここでは伊 号(三船敏郎艦長)に乗っているドイツ海軍大佐(!)役の"ドラキュラ"クリストファー・リーの海軍士官外套が良く似合っていたと書いておこう。彼の役名 はvon Kleinschmidt、小さなschmidtさんですか(笑)。vonがつきそうもない姓。 編者注 10

投稿者:08/15  投稿日:08月09日(月)18時22分49秒 

編者注 9 : 床屋へ行けっ!<ハノーヴァーストリート ・ 東方某国の一部のコスプレーヤーにも見せたい。

 いくら「映画」や「コスプレ」でも、髪型は大切にして貰いたい。
特に「コスプレイヤー」は好きでやっているのだからなおさらだ!。
参考までに当時の資料を掲載する。
一見して解る通り左の髪型がダメで、 右がヨシ!。

編者注 10 : ドイツ海軍大佐(!)役の"ドラキュラ"クリストファー・ リーの海軍士官外套が良く似合っていたと書いておこう。

「三船敏郎」演ずる「ミタムラ司令官」と「クリストファー・リー」演ずる「フォン・クラインシュミット」海軍大佐。

何故かこの映画の伊号は、ドイツ製の潜水艦らしく(笑)、オブザーバーとしてドイツ海軍の士官が同乗している設定らしいが、ここ ら辺は適当に単に楽しめる娯楽映画。

兎に角出てくるヤツにマトモなヤツは一人もいない(笑)。

  
夏休み特別企画「ドイツ軍装の面白い戦争映画」特集。そ ろそろおしまい。(と言って実は続くんですが・・・)

「スローターハウス 5」(1972):カート・ヴォネガットJr.作品の映画化。これに1シーン登場するSSM44迷彩編者注 11
(上着だけ)が映画に唯一登場するものではないでしょうか。あ、SSの黒服には目をつぶってやってください(笑)。 

「オフサイド7」(1979 英):終盤に凄いシュールな制服を着た秘密部隊が登場します。でもこんなのも好きです。 

「ブリキの太鼓」(1979 西独):HJとかの描写はさすが本国作品。編者注 12

「Uボート」(1981 西独):最後の帰還シーンで、出迎える艦隊司令官が外套で短剣を吊っています。私、海軍の外套好きですねん。 

「メル・ブルックスの大脱走」(1983):エルンスト・ルビッチが1942年に撮ったもののリメーク。 
第1作の方が当然良い出来です(笑)。ヒトラー以下のいろんな服装が出てきますが、これらはポーランドの劇団の小道具の設定。従って出来が多少悪くても文 句が言えない(笑)。 

「ザ・キープ」(1983 英):良く出来たホラー映画。原作も面白いです(扶桑文庫)。 
ドイツ軍は国防軍山岳兵と親衛隊保安部隊。この保安部隊がある人に言わせると"1935年の党大会に出てくるような"黒服なんですが、これは考証担当のア ンドリュー・モロ御大が脳軟化したわけでなく、映画の表現上どうしても必要なんでご勘弁ください。 

「死刑執行人もまた死す」(1943):ハイトリヒ暗殺に題をとってブレヒト脚本、フリッツ・ランク監督という二つのビックネームで作 られた、反ナチながらよくできた作品。少ない資料を元に小道具のドイツ軍服を作るコスチューマーに拍手。 

「第27囚人戦車隊」(1986):これって劇場公開されていたんですね。最初のほんのちょっとしか見ていないんでここに上げていいか 迷った作品です。とにかくドイツ軍の戦車隊であることは確か(笑)。ソ連の突撃砲だけど。戦車服が結構出てきます。 

・・・一気に飛んで・・・。 

「プライベートライアン」(1999):軍装面でも気合が入ってるという前宣伝の割には、今一つだった作品。 
市街戦でがっかりするような戦いをしたのは戦史家まけらいおん閣下によれば、「ダス・ライヒ」ではなく、「ガス・ライタ」師団だったそうです。 編者注 13
スキンヘッドのドイツ兵が出てくるのは古今東西この映画だけでしょう。シュピールベルクの明確な悪意という解釈をしております。 編者注 14

「見ていないけれど軍装面で面白そうな映画」「劇場公開されていないけれど軍装面で面白い映画」「TVムーヴィーで軍装面で面白い作 品」に続く。え、もう飽きた。はいはい。 

投稿者:08/15  投稿日:08月09日(月)18時22分49秒 

編者注 11 : これに1シーン登場するSSM44迷彩(上着だけ)が映画 に唯一登場するものではないでしょうか。

 SSM44迷彩野戦服は、実際には映画 「続ヨーロッパの解放」等にも登場するが、確かに戦争映画には出てこない。

この迷彩生地では他にも戦車搭乗服、防寒アノラック、降下スモック等が作られたが、ツェルトバーンやヘルメットカバーは作られて いない。

詳しくはここのHPの資料館にある「W−SSの迷彩衣料」の「Drllichanzug,getarnt : 44年型迷彩服」を参照されたい。

編者注 12 : HJとかの描写はさすが本国作品。

 HJとは「ヒトラー・ユーゲント(ヒトラー青少年団)」の事である。

画像は数ある「ヒトラー・ユーゲント」の制服の一つである。

ヒトラー・ユーゲントは、青少年に軍隊的規律を教え、またスポーツ等を通して体力作りをする事を目的としていたが、戦争末期には 前線に出た少年もいる。

 「ブリキの太鼓」では、戦時下の国内の様々な様子が描かれており、その中でヒトラー・ユーゲント等についての描写が ある。 

編者注 13 : 「ダス・ライヒ」ではなく、「ガス・ライタ」師団だったそ うです。

 「ダス・ライヒ」(Das Reich)は第2SS装甲師団の名前で、画像はその「ダス・ライヒ(帝国)」装甲師団のカフタイトル とガス・ライタ(笑)。

 1941年SS-VTの2個連隊で編制され、 LAHと共に第1SS機甲軍を構成していた。
主に東部戦線で戦い、ノルマンディー 戦、アルデンヌ戦にも参加している。

編者注14 : シュピールベルクの明確な悪意  ここで 「シュピールベルク」と言われているのはスピルバーク監督の事(笑)。ドイツ系ユダヤ人の監督が悪意を持って描いたと言う意味である。
  
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05.Sep.1999 公開
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