ここではドイツ語のカタカナ表記マニュアルに関連した 面白い書き込みを抜粋して再掲しました。 |
Panzerjaeger私見 投稿者:柴田和久 投稿日:05月02日(日)11時28分17秒 Panzerjaegerって確かに兵科の内容としては「戦車駆逐」ですけど、Panzergrenadierを「機械化歩兵」って訳 すようなもので、いささか味気ない。原語の持っている、戦意高揚のためのプロパガンダ的ニュアンスとか、ドイツの伝統とか風土といった背景も含めて訳出し ないと、なんだか技術書みたいになっちって、Wehrmachtらしさが損なわれる気もします。その点、大昔のコンバットマガジンでKG7の熊谷徹氏も書 いていましたが、松谷健二氏の「猟兵」という訳語はけだし名訳と思います。私見ですが。 ぶらぢゃー・爆乳・ボイン(死語)化 投稿者:柴田和久 投稿日:05月02日(日)12時02分04秒 AM最新号のPanzerblatt見返してて気づいたこともう1つ 大日本絵画の本にしてはPorscheのrが母音化してなかったですね。大日本絵画風に言うと「首都ベアリーンに住む息子のクアトは、 愛車のポアシェをゲアマン民族の誇りと思う」のようになるはずなのですが。 確かにドイツ人の発音、そう言う風に聞こえる(ことが圧倒的に多い)んですが、基本はノドチンコのr。やみくもに母音化するのはいかが かと。 レスの続きです! 投稿者:STEINER 投稿日:05月02日(日)13時10分08秒 <柴田和久さん> >原語の持っている、戦意高揚のためのプロパガンダ的ニュアンスとか、ドイツの伝統とか風土といった背景も >松谷健二氏の「猟兵」という訳語はけだし名訳と思います。私見ですが。 >ぶらぢゃー・爆乳・ボイン(死語)化 言い訳(笑)など 投稿者:08/15 投稿日:05月02日(日)13時12分 20秒 連休中家族に逃げられている08/15です。おねーさんを連れ込んでもいいことになっています。「出来るならね」(口惜)。 <柴田和久さま> >ボイン(死語)化 ナチスの秘密兵器 投稿者:柴田和久 投稿日:05月02日(日)17時46分56秒 <08/15さん> <STEINERさん> そんなわけ(どんなわけだ?)で、小さい「ツ」入れずに、Deutschlandは【ドイチュラント】、Totenkopfは【トーテ ンコプフ】、Dachauは【ダハウ】(または【ダハオ】)あたりがよろしいかと。 最近よその掲示板に行くゆとりが 投稿者:STEINER 投稿日:05月03日(月)00時47分22秒 殆どありません(笑)すっかり井の中の蛙状態です(苦笑)。 <柴田和久さん> 猟兵 投稿者:おでっさ 投稿日:05月03日(月)02時07分08秒 >猟兵 Jaegerは木村相良の辞書でも、狙撃兵の後に猟兵が載っていますから戦前からの訳語である可能性も強いです。おそらく装甲擲弾兵
の方は、松谷先生の造語くさいですね。ぼくも装甲擲弾兵を愛用しています。 ツを無くすべきか否か 投稿者:おでっさ 投稿日:05月03日(月)01時57分10秒 >柴田さま 住所メイル到着しましたでしょうか? ところで小さいツを入れるかどうかですが、ここはある程度慣例に従った方が良い場合もあると思います。ドイチュラントは、今までの独
文学者がしてこなかった表記だけにちょっと一般に違和感があると思います。 小さい『ツ』問題/一般的なのは何か? 投稿者:柴田和久 投稿日:05月03日(月)10時22分48秒 >おでっささま、STEINERさま >ドイチュラントは、今までの独文学者がしてこなかった表記だけにちょっと一般に違和感があると思います。 恐らく調整が必要なのは、この「小さい『ツ』問題」と、例の「rの母音化問題」と、「auの表記の問題」ぐらいでしょう。また書きま す。 いろいろ失礼を・・・ 投稿者:08/15 投稿日:05月03日(月)17時27分55秒 昨夜家族が急に帰ってきました。おねーさん(ユンコさんの事かな?)がいなくてよかった(笑)。 <柴田和久さん> >東西の市民の間で言葉の言い回しに違いが見られたという話 >藤田五郎先生(過日お亡くなりになりましたね)、小塩節先生 <おでっささん> バリエーションはいろいろ 投稿者:柴田和久 投稿日:05月03日(月)21時59分07秒 >08/15さん |
あれ、入れ違いだ。 投稿者:STEINER 投稿日:05月03日(月)10時46分27秒 <柴田和久さん> 失礼があったらお許しを 投稿者:柴田和久 投稿日:05月03日(月)12時35分51 秒 >1940年代のドイツ語をカタカナ表記出来たら素敵だと思うのですが、難しいでしょうか? なお、Deutschlandについても、ネイティヴの発音が時代とともに変わったという訳ではなく、単に日本人側のカタカナ表記がよ り正確を期するように進化したということだと思います。 STEINERさんのHPにあがりこんで、いろいろ自説をまくし立ててごめんなさい。STEINERさん、おでっささん、失礼があった らお許しくださいね。 コピー届きました!! 投稿者:STEINER 投稿日:05月03日(月)13時58分33秒 <柴田和久さん> >戦後、「rの母音化」が顕著になったということはよく言われます よすがとしてのWochenschau 投稿者:柴田和久 投稿日:05月03日(月)16時22分38秒 意外と盲点なのですが、当時のドイツ語を知るための有効なよすがとして、「ドイツ週間ニュース」があります。Tiger、 Panther、Deutschlandなどもどういう風にに発音しているか聞き極めてみてはいかがでしょう。 あと、この前Umlautの話の中でも出ましたが、「ほんとはちょっと違うんだけれども、oeには【エ】を、ueには【ユ】を便宜的に 当てておきましょう」みたいな約束事があります。前回の書き込みで提起した3点は、こうした約束事が未だ流動的な部分でもあります。STEINERさん、 おでっさんはじめ、皆さんとの議論の中でアウトラインが見えてくることを期待しています。 ただ、「語感がカッコイイから、こっち」みたいなのは、どうかと思いますが(笑)。私は、カタカナ表記をどうするかということは、ある 意味では考証の一部だと思っています。 パテが少し乾く間にレスです(笑)。 投稿者:STEINER 投稿日:05月03日(月)16時40 分13秒 それにしても、1/6のビネットベースはなんて大きいんでしょう(笑)。 <柴田和久さん> >ただ、「語感がカッコイイから、こっち」みたいなのは、どうかと思いますが(笑)。 コピー到着 投稿者:おでっさ 投稿日:05月04日(火)01時17分33秒 >柴田和久さま 今朝、コピー落手しました。殆ど完璧と言っていい内容です。すばらしい。 >STEINERさま ドイツ語が戦後、アメリカナイズされて、変化したとマコトシヤカに言う輩もいますが、柴田さんがおっしゃるとおり大きな変化はありませ
ん。むしろ、方言の方がよっぽど違いが大きいです。 ほんとに嬉しい! 投稿者:柴田和久 投稿日:05月04日(火)04時09分31秒 >おでっささま >ドイツ語では昔から、パンター、ティーガーです。 >Panzerdivision(Panzer Divisionぢゃないよ)の話 他意はないのですが、結果的にいつも異論ばかり唱えているみたいになっちゃって、ほんとにすいません。 今晩は凄いですね(笑) 投稿者:STEINER 投稿日:05月04日(火)05時01分16秒 <おでっささん> >僕は松谷派なので、Pz.Div.は装甲師団が好きです。 <柴田和久さん> |
鉄腕の騎士ゲッツ 投稿者:柴田和久 投稿日:05月15日(土)20時59分13秒 私も原文(源文ではない)には当たっておりませんが、Tazipieさんのおっしゃられるとおり、ゲーテの戯曲「ゲッツ・フォン・ベル リヒンゲン」の初稿で、主人公ゲッツが Leck mich am Arsch! と言う場面があって、それに由来して、以来Goetz!と言う言葉そのものが、上の文の意味になった、と理解しておりました。 このゲッツ、実在の人物だそうで、シュヴァーベンに残る居城には今なお、あの師団マークで有名な鋼鉄の義手が現存しているそうです。 わたくし的には、このゲルマンの英雄というと、KG7の会報の表紙を飾った、上田信氏描くところのちょっとあぶないイラスト「スーパー マンになったヒトラーがこの鋼鉄の義手を装着し、露軍のJSUを打ち破り、ドイツの婦女子を救うの図」を思い出します。 SSの師団名は誰が考えたのでしょう 投稿者:Tazipie 投稿日:05月16日(日)05時32分36秒 >柴田さん >08/15さん >「ヴァレンシュタイン」とフルンズベルクとの3人の共通点ってあるんですか。 シラーが『30年戦争史』と戯曲『ヴァレンシュタイン』3部作で英雄風に描写したので、
そっちのイメージでSS師団の候補に上がワーグナーのニーベルング族(アルベリヒ)も、モデルはユダヤ人でした。 ArschとGoetz 投稿者:柴田和久 投稿日:05月16日(日)09時37分19秒 1942年当時の記録写真に、Hier beginnt der Arsch der Welt!と記された道標が写っGoetz von Berlichingen!と書かれている、とあります(Pkw der Wehrmacht/PODZUN-PALLAS 1993 S.64)。こんな例からも、少なくとも大戦時頃には、ArschとGoetzが関連して使われていたのではないでしょうか。 すごいセンスの道標ですね! 投稿者:Tazipie 投稿日:05月16日(日)10時45分14秒 なにか、吉田戦車級の不条理なギャグですね。 私のドイツ語力はこんなもんです 投稿者:柴田和久 投稿日:05月16日(日)16時43分54秒 >Tazipieさん そこは私も自信が無い所だったので、敢えて訳さなかったのですが、小学館の独和大辞典でもvon hinnen gehen の意味は「死ぬ」となっています。「ここより先、地の果て(ケツ)。死ぬときゃ、ゲッツ(のセリフ「くそ食らえ!」)を思い起こせ」みたいな感じでは、や はり「超訳」のそし りは免れないでしょうか。 ちなみに場所と時期と状況は、in Gluschiza, Fruehjahr 1942, am Eingang zur beruechtigten Erika-Schneise 「Gluschizaという地方にある、エリカの咲く悪名高い非植林帯の入り口で」みたいな感じでしょうか。 柴田さん訳が正しいと思います 投稿者:Tazipie 投稿日:05月16日(日)18時28 分56秒 やはり、「死ぬときゃ」の方が、戦地の兵隊ジョークということを考えると正しそうですね。 ゲッツの用例2 投稿者:Tazipie 投稿日:05月16日(日)18時52 分55秒 ゲッツの使用例がありました。 やはり、「おれのケツ・・・」と言うのが憚られるときは、ゲッツで代用するようですね。 第17SS装甲擲弾兵師団「俺のケツを舐めろ」 投稿者:柴田和久 投稿日:05月16日(日)21時14分37秒 >Tazipieさん |
シュヴァーベンは名古屋だがや 投稿者:おでっさ 投稿日:05月18日(火)20時23分56秒 >ドイツ各州の日本方言見立て シュヴァーベン地方は名古屋で、バイエルンからオーストリアは近畿 つまり、ミュンヒェンは大阪で、ヴィーンが京都、とするとプロイセンは東北か? つまり、ヒ総統は関西弁で、ロンメルは名古屋弁、カイテルは東北弁とか・・・。 そもそも、なんでハノーバーが標準なのでしょう 投稿者:Tazipie 投稿日:05月19日(水)13時11分26秒 >おでっささん、はじめまして 以前、ドイツ人(ヴェストファーレン出身)に「どこの方言が一番、可笑しい?」ときいたら、「シュレスヴィヒの方」と言われました。 ハッタリも必要です 投稿者:柴田和久 投稿日:05月19日(水)22時52分44秒 プロバイダーのメンテナンスのせいでアクセス出来ないでいたら、いつの間に怒涛の書き込
みが(笑)。 【ミュンシェン】はシュヴァーベン訛りでしょうか。とすると、STEINERさんと 08/15さんはひょっとしてシュヴァーベン人? >おでっささん >08/15さん ベアリーン! 投稿者:おでっさ 投稿日:05月20日(木)11時25分36秒 >ベアリーン 聞いた話ですから、真偽の程は分かりませんが、昔(明治時代かな)ベルリンとマルセイ
ユの駅で発音したので、夜行で朝着いてみると、なんとスイスのベルンだったという間抜けな駐在武官がいたとか(爆) 南ドイツの人の中にはノドヒコを振るわせる発音がどうしても出来ない人も多いようで す。その場合はべらんめい調に舌でRを発音することになるようです。 >すごい方言 バルト三国地方のドイツ人のRはすごいです。べらんめいRをもっと異常に強調して発音し ます。異様に聞こえます。 ひっとれいる の演説終わりし頃か? 投稿者:LeicaV型 投稿日:05月20日(木)12時06分20秒 ドイツ語ネタが続いている様なので、 私も参入させてください。 ”茂吉 ”爺さんの独逸語は、「カタカナ英語」ならぬ「ひらがな独語」でした。
朝は誰彼となく「ぐーてんもうるげぇん」と挨拶し、
独逸語?の唱歌を歌って昼まで過ごし、 「えっせん
にするか、、、、」と言ってはコッペパンを噛り、その半分はハトと野良猫に獲られてしまっていました。 三つ子の魂百までも、、、、の言葉通りに、 巻き舌は方言と芸能関係のみ 投稿者:柴田和久 投稿日:05月20日(木)23時42分09秒 >おでっささん、tazipieさん 要するに南ドイツやオーストリアでは 投稿者:おでっさ 投稿日:05月20日(木)23時50分26秒 >柴田和久さん |
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